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一歩踏み出したと思ったら


何度か、嫌な仕事なら辞めればいい…と、書いて来た。

「は〜、どうやって暮らすんだよ?」
と言う声も聞こえそうだが、
好きな仕事と言わないまでも、
自分が納得出来ない仕事を続けて、
ウツになるなんて本末転倒と、思ってしまう。
それこそ、ウツになってどうやって暮らすつもり?
…と、質問を質問で返してしまいそうだ。

それは決して他人事の話しをしている訳ではなくて、
ウツになった人、過労死した人を見て思った結果で、
「死んでしまうくらいなら、仕事なんて辞めちまえ!!」
と、地団駄踏みまくったからだ。
そして、ウツになって仕事を辞めても、
次の仕事をちゃんと見つけている。
そう言っている私も、
何故か次の仕事はちゃんとやって来ている。
「お気楽なこと言うな!」
と、思うかもしれないが、
思っているより、色んな事はお気楽なのかも知れない。

そんな感じなので、
「8月で仕事辞めます。」
と、職場のトップに伝えた。
そしたら、
後任者がいないので12月まで働いてほしいと言われ、
次の働くところも決まっていないし、
冬のボーナスもらって、極寒の季節は引きこもってもいいかも
…と思い、12月まで退職を延期した。

どんだけお気楽に仕事してるんだ?
…と言う声も聞こえそうだが、
あえてそんな声は聞こえないことにして。

なぜ辞めることにしたかというと、
今の職場の求めるものと、
自分の働き方の溝がどうしても埋まらなかったからだ。
勿論溝を埋めるために小さな事から話し合いもした。
私の職場は老人を預かる施設なのだが、
どうやっても老人達の利益が守られない。
当然の権利が無視される。
でも、私は老人達からお給料を頂いているのだから、
守るべきは老人の利益…。
そこが、どうしてもすり合わないのだった。

トップが求めるものと、自分が提供したいものが違うのだから、
ここで働く意味はない…そう、割り切ったのだ。
トップが求めるものを提供できる人が働けばいいだけの事。

そうして、私は一歩踏み出し辞める事にした。

…のだが。

辞めるまでは仕事はきっちりさせてもらう。
老人の利益を守りながら、
トップには上手く違う世界を見せちゃえばいいのだ。
トップが見ているのは紙面上だけだから…。
決して赤字を出したりはしないし、儲けも出してる。
そんなスタンスで働いていたら…。

そしたらなんと、
トップに従ってしか働かないスタッフが変わって来たのだ。
アレ〜?
この前までそんな事してくれなかったよね〜???
動かないスタッフを尻目に一人悪戦苦闘してたのに、
スタッフが動く様になって行っている。
スタッフの視線が私の視線に近付いて来ている。
以前なら「これお願いします。」と言っても、
「だよね〜、やらないよね〜。」…だったのに、
「これ、こうでいいですか?」とか、
「◯◯だったから、こうやっておきました。」とか、
動きが変わっていた。

一歩踏み出し、辞めることにしたのに、
一体何が起こったやら?

辞める理由が、無くなって来てるけど、
こんな場合どうしたらいいんでしょう?
そう思っていたら、
「辞めるの辞めました!!.って、して下さい。」
と、言われ始めている。
イヤイヤ、武士に二言はないのだよ…。

12月までまだあるし、
退職願通りで…と言われれば、それはそれでいい。

私の人生、どこに行くのだろうか?
かみさまのいうとおり…かな?
それとも、自分の道は自分で切り開く…だろうか?

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