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回復の思い込み : 独り言




ラジオを聞いていたら、
「若いうちに怪我しないと、年取ってからじゃ回復出来ないからね。」
と、20代の女優と30代の俳優が話をしていた。


あ〜、
これよく聞くよね。


だけど、
半世紀生きてみて、
そんなの嘘だと思うし、世間の刷り込みだとしか思えない。

しかも、お前ら、まだ生まれたてのクセに、何で分かった様な事言ってる?…。

半世紀生きても、残り半世紀。
…かなり気が遠くなる。
残り半世紀あるのに、回復出来なかったら寝たきり老人じゃねーか?
…と、なんかモヤモヤしたので思考を巡らせてみた。

半世紀生きても、と言うより、何歳生きても、どこかでは転ぶ。
転んで怪我もするけど、結構ちゃんと回復出来てるし、転ぶたびに転び方も、回復の仕方も覚える。
それどころか、転んだら必ず誰か手を差し伸べてくれて、それは見ず知らずの突然現れた人だったりして、本当は何かに守られているんだって事を知る。
転ぶ程、世界を信じていいんだと思えて、『ありがたい』って言葉の意味をようやく分かる気がした。

何歳生きても、死ぬ直前まで、回復を、生きるための最善を体は図り続けている。
解剖生理を学んだ私が言うのだから間違いない。
肉体は常に生きる事を選んで働く凄いメカなんだ。
そして、寿命を迎える時は、迎える準備にシステムが切り替わる。
本当に高性能。

あとは、モチベだけ。


…それが、
年を取ったら回復出来ないとか、回復に時間がかかるとか、世間の刷り込みに騙されるのって、もったいなくない?
もっと自分のこと信じていいと思うんだぁ。
その上、見えない何かが手を差し伸べてくれているなんて、転ぶ事を怖がる必要もないってことの気がしている。


まぁ、
何を選ぶかは、その人次第なんだけど。
この世界には、回復出来ないを選ぶ人も沢山いるのも知った。
その人の選択を邪魔してはいけないのだ。




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