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よく分からないけど …多分 死んだ夢を見た


多分、夢だったんだろうけど、
体がなくなっていて、
幽体離脱?
単に、死んでその先の夢?
…を、みた。

どうなっていたかと言うと、
ちょっと密度の濃い空気。

いつも重い体を引きずる感覚があるけど、
そんな感覚はない。
それどころか、
軽い感覚さえなかった。
皮膚感覚もないから、
暑いも
寒いも
フワフワも
ツルツルも
スベスベも
サラサラも
痛いも
痒いも
…なくて、
その感覚を感じられないのが凄く寂しくて物足りない。
もちろん、
匂いも無かった。
その前に感じるべき匂い自体が無かったのかもしれない。
鼻がないから集中するところがない。
音は…。
小さな空気が流れるような音。
静かだ。
音を感じる感覚器がないからか定かじゃない。

とにかく、
色んな感覚が愛おしかった。

五感というものがまるで無い。
あるのは意識だけ。

でもその意識さえ…。

透明な紫の固まりだったけど、
外界と隔てる膜がないから少しずつ外界と溶けていった。

これが、
死んだら宇宙に溶けて行くってやつか…?

段々、
自分と外界の境が無くなると、
自分って意識も薄くなって行った。
本当に小さな蛍くらいに…。

溶け切るちょっと手前までしか覚えていない。


体を取り戻すと、
この世界はカラフルで騒がしくて、
ヌクヌクでベタベタで、
良い香りも、嫌な匂いも、
凄く

楽しい。

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