【企画】夏休みの思い出は、「しんどい」と引き換えに手に入る
夏休みの始まり、東海道新幹線が事故で動かなくなった。
夏休みで小さな子どもと一緒だったと思うと、恐ろしい。
人生何が起こるか分からない。
分からないが、起こってしまった出来事は、変えられない。
どんなに怒っても、イライラしても何も変わらないのだ。
時を戻そう、が出来たならどんなにストレス緩和になるだろう。
その場に遭遇した訳では無いが、想像するだけで自分のイライラ度が分かるだけに、他人事とは思えない。
これから夏休み、どこか旅行に行きたいと考えているが、小さな子どもと一緒だと身軽には行けない。
時間はある。
ただ、気力がない。
思い出は作りたいが、暑さに負ける。
しんどい思いと引き換えに、子どもとの夏の思い出は手に入れる事が出来る。
今年は幼稚園最後だから、ディズニーランドへも行きたいし、海にも行きたい。
遊園地のプールにも行きたいし、軽井沢にも行きたい。
行きたい所は山ほどある。
去年は母子ともに体調不良で夏の思い出が、ほぼない。
その反動が今年はモリモリ現れている。
しかし、この暑さ。
駅まで行くのに不便なさいたま市では、消耗が激しすぎる。
5分歩いただけで、汗だく。
やりたい事はあるが、暑さと天候不安の恐怖に身動きが取れない。
更年期になってから、「頑張らない」をモットーに生きている。
しかし、思い出は少々頑張らないと作れない。
海外旅行を楽しんでいる方が言っていた。
「ハプニングがあってこそ、思い出深い旅行になる。」
旅行にハプニングは付きものだ。
パプニングすら楽しむ事が出来る余裕のある人が、本当の意味で旅を満喫出来るのではないか、そんな事を思う。
大抵のお出かけは、行く前は億劫でも、行ってみればどれも楽しい思い出に変わるものだ。
子どもにとってもまた然りだ。
何事もなく平穏に過ごし旅行は、そんなに記憶に残らない。
嫌な思いや、思いも寄らない出来事に遭遇した旅行の方が、明確に記憶に刻まれる。
親の自己満旅行期から、子どもの記憶に残る旅行期に成長したからには、息子の記憶に残る旅がしたい。
思い出が彼を作って行く僅かな要素となり得るから。
子どもがいる旅と大人だけの旅は、全く違う。
大人は少しばかり子どもに合わせなければならない。
それが「しんどい」理由だとしても。
子どもの楽しむ顔や喜ぶ姿が、親が一番手に入れたいものだから。