息子を魅了した『ムジカピッコリーノ』の世界
息子が産まれてからずっと観ていた『ムジカピッコリーノ』が今春終わってしまう。
様々な楽器や昔懐かしの楽曲が、モンストロというロボットを治療するというお話と絡めて登場する。
あみんの歌の回では「いったりきたりすれ違い~🎵」と息子と2人でハモったり、中森明菜の回では「わたしは泣いたことがない~♪」と4歳の息子が歌い始めて、大爆笑したこと。
極めつけは津軽海峡冬景色を、こぶしをきかせて、「あぁ~、つがるかいきょうふゆげーしき🎶」と熱唱した時には、天才か❗️と思ったりした。
とにかく、様々な楽器や楽曲をこのムジカピッコリーノで覚えた息子。
私も知っている有名な曲ばかりなので、親子で毎週楽しみにしていた。
その集大成とも言える特別編の最終回が先日放送されていた。
普段の放送時間と違ってい私は見逃してしまっていたが、息子はパパと一緒に観ていたらしい。
私と2人で過ごしている時に、急に息子が
「あの、皆が出てくるモンストロを観たい!」と言い出した。
なんの事やら分からず、言われるままにYouTubeで検索を擦ると、
「これだよ❗️」
と息子が指差して、2人でそれを観てみた。
すると、これまでのお話と懐かしのキャラクター達が勢揃いしてくれていた。
私の大好きなアリーナーも登場して、あの澄み渡った美声を披露してくれて、感無量だ。
何より、全員で熱唱してくれた小沢健二さんの、「僕らが旅をする理由」が涙が出るぐらい素敵で見事だった。
私は、ただムジカピッコリーノを観ていた訳ではなく、息子と一緒に楽しんで観ていたからこんなにも思い出深い番組となっていたのだと気がつく。
番組を通して、息子の成長や可愛らしさや素晴らしさを目の当たりにしすることが出来ていたのだろう。
アリーナーやローリー司令官やオダギリジョー等、個性豊かなキャラクターにも魅了されてしまう。
4/1(土)の10:15~再び特別編の最終回が放送される。
YouTubeでみる番組は、どうしても画像が荒く観にくくなってしまっているので、きっちり録画予約をしておいた。
これで永久保存だ。
昭和と違って今のご時世、番組を見逃しても何かしらの手段で観ることが出来る。
分かってはいるのだが、生活のリズムと共に番組を楽しむ事に大きな意味を見いだしてしまっている昭和人間には、毎週の楽しみが消えてしまう事が何より悲しい。
そして、歌手の中でアリーナが一番好きだったのことに気がつく。
「ママの大好きなアリーナーだよ。」
息子がそう笑顔で言ってくれる。
その瞬間こそが宝物なのだ。
「来週からどんなモンストロが始まるんだろう?楽しみ!」
息子のその言葉に、少し胸が痛くなる母ではあるが、大人になったら息子のEテレ記憶も消えてしまうのだろう、と冷めた思いも過る。
残るのは私の中だけで、可愛らしい高音で一生懸命に歌う息子の姿と、キラキラとした若盛し頃のアリーナーの記憶だけだろう。
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