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読み聞かせは愛を伝える手段だった【2023/6月に読んだ絵本の記録】
6月後半、殆ど息子に絵本を読んであげられなかった。
絵本を読んであげられないばかりか、まともに遊んであげる事すら出来なかった。
でも、ウィルスに感染する前には、かなりお気に入りの絵本が沢山出現した。
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『ヘンテコはみがきこ』
息子の一番のお気に入り作品。色々な味の歯磨き粉が出てきて、最後にはみんなその味の食べ物になってしまう不思議なお話。
息子のツボにハマったらしく、毎晩読んでいた。自分だったら何味の歯磨き粉が欲しいか、思わず考えてしまう。だが、答えはまだ出ていない。
『リスタクシー』
二番目に沢山読んだ絵本。
とにかく絵が可愛らしい。そしてじっくり絵を見たくなる作品。リスの世界観が所狭しと描かれている。何度読んでも新たな発見がある。
『あいすることあいされること』
個人的にグッときたお話。
同じ時間を共に過ごすことで、食べようとしていたタマゴの赤ちゃんを何よりも愛してしまう恐竜のお話。愛って何なのだろう?愛されるって何なのだろう?その答えが数ページに描かれている。愛しているという気持ちは、相手に愛されているというメッセージとしてちゃんと伝わる。
愛する方も愛される方も両方幸せ。
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『おばけいちねんぶん』と『かっぱぬま』は以前に借りてきた作品。息子と一緒に図書館へ行くとこういう事が起こる。どちらもお気に入りの絵本だったから、見つけて嬉しくなったのだろう。再び読んでみたが、やはり面白い。面白い絵本は何度読んでも面白いのだ。
『ほしいなぁ、なまけもの』
なんだかリラックスしてしまう絵本。
そして、思う。欲しいなぁ、なまけもの、と。
『バーバーパパのかたちさがし』
色々な形が出てきて、息子と一緒に楽しく読めた。どんな形があるかなぁ、と考えながら読めるので、学習にもなった。息子もお気に入り。
『へんしん』シリーズと『バーバーパパ』シリーズは借りて間違いない感じ。
『ちいさなふたりのいえさがし』
個人的に心に刺さるお話だった。くるみの家に住んでいた小さな夫婦が、新たな家を求めて旅をしていくのだが、なんともメルヘンチック。
いちごにスイカにりんご、どの家も素敵だし中身を掘ったあとの奥さんが作るスィーツがまた魅力的。
人間の家もああやって住んでみて、ダメだったら次!と変えられたら良いのに。でも、結局落ち着く場所はそこだよねってオチが、落ち着くお話だった。
眠る前に絵本を読む、という習慣はある種、儀式みたいなものだ。
一緒の作品を見て、笑ったり感動したり考えたり、共感したり。何かを読むという行為は、多少の億劫さも隣り合わせであって、それでも、毎日読んでいくことで、息子に愛を伝えている事に繋がる。
読むという行為は、いつしか愛を伝える手段に成り代わっていたのだ。
絵本を読んであげられない状態になり、もどかしさと申し訳無さが募っていった。それは愛を伝える手段を一つ失ったからであろうか。
早く通常営業に戻りたいのに、身体はなかなか言うことを聞いてくれない。
そろそろ痛み止めを飲んで生活するのにもうんざりしてきた。
明るい光はまだ見えて来ない。
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