食べながら痩せる、大戸屋ダイエット
RIZAPブームが落ち着いて、最近はこれと言って目新しいエクササイズも見当たらない。
かつてのブートキャンプが懐かしい。
熱が冷めた今、何故ビリー隊長にあんなにも陶酔していたのか不思議でならない。
誰かに、
『まだまだいけるぜ!こんなもんじゃないだろ!』と、叱咤激励を受けると、自分の能力以上の力を出せる気分になってしまう。
エクササイズが終わった後の爽快感と達成感は、入隊した者にしか分からない。
それを体験した人々は、同じ仲間を増やしたく、身近な人にお勧めを試みる。
面白い現象だなぁと思う。
残念ながら、流行りというものは時と共に影を薄くしていく。
裏を返せば、とても流行るものは定着しない、悲しい性を持っている。
未だに、ブートキャンプを毎日行っている人がいたならば、その方は本物の隊員だし、もはや隊長になれる素晴らしい素質をお持ちの方だと思う。
健康関連業界にそれなりに長く携わってきて思うことは、
この世に『痩せる』ためのエクササイズは存在しない、ということ。
『健康になる』ためのエクササイズなら山ほどある。
だが、脂肪を落として筋肉をつけることはお金を払っただけでは手に入れることは出来ない。
毎日の食事を気を付けたり、運動を行うなどの自己管理が必要となってくるから。
好きな食べ物を我慢したり、嫌いな運動を行うのには、己の欲求を抑える力が必要不可欠なのだが、確実に欲求の方が強い。
何十年も適正体重を維持して、コントロールしている人は、それを我慢してやっている訳ではない。
お腹が一杯になれば食べるのをやめて、お腹が減ったら食べている、それだけの話だ。
とてもシンプルで簡単な事のはずなのだが、何だかとてつもなく、果てしなく難しい事になってしまっている。
食欲が旺盛であったり、食べることでストレス解消している人にとってみたら、それをコントロールすることは、一生かかっても達成されない事かもしれない。
だからこそ、ダイエット産業が成り立つ。
でも、好きなことを我慢する必要なんてないと思う。
空腹になったら食べて、お腹が一杯になったら、やめれば良いだけ。
食べ始めると止まらない、、、そんな現象に陥る時も多々ある。
そんな時は、きっと栄養が足りていないのだろう。
脂や糖質だけでは、身体は満足しない。
身体は、野菜やたんぱく質が欲しいと訴えているのに、お菓子や手軽な1品料理で済ませていては、食べる手が止まらない。
スィーツが食べたいから、ご飯を食べない、なんて事をしていると、身体は栄養不足で、もっと食べろと催促してくる。
結果、どんどん脂肪は増えていく。
ダイエットを始めた時に、一番最初にやることは食事量を減らす事ではなくて、食材の品数を増やす事だと思う。
とにかくバランス良く、野菜とたんぱく質を食べると良い。
しかし、糖質は断つなかれ。
糖分がなければ、頭も身体も動かない。
低血糖でフラフラになった挙げ句、怒涛の食欲に襲われたりする。
お腹が一杯になって、スィーツが食べられなくなったら、脂肪が落ちることは確定だ。
残念ながら、運動だけで体重を落とそうと思ったら、フルマラソンでも趣味でない限り難しい。
体重×距離km=消費カロリー
50kg×5km=250kcal
5km走っても、ケーキ1個で水の泡。
悲しい現実。
筋力トレーニングをして、筋肉が1kg増えたとしても、基礎代謝量は50kcalほどにしかならない。
痩せたいなら、筋トレより食事の方が手軽で長続きしそうだ。
栄養と脂肪が一定量身体に貯まると、不思議とお腹が減らなくなる。
過度な緊張やストレスがある時も空腹を感じない。
お腹が減るって事は、健康だって証拠。
美味しくご飯を食べられるなんて、最高に幸せだ。
脂肪と糖質の摂取量が減れば、痩せる。
野菜とたんぱく質をバランス良く摂取すれば、体重維持に繋がる。
とってもシンプルで地道でつまらない方法だけれど、お金をかけた短期間のダイエットより継続しやすく効果的だから、是非お勧めしたい。
勿論、ご飯のお代わりはしない方が良いのだが、、、。
お腹一杯になって、痩せられる方法は今のところ、これしか思い付かない。