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耳を澄ませば地響きが聞こえる本

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うなる本を読むと記録に残したくなる その時の自分なりの記録として
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#語学

言葉のラビリンスを巡るエトセトラ

言葉のラビリンスを巡るエトセトラ

先日1/12に開催した対談イベント「言語からの応答 野間秀樹&辻野裕紀」は大好評であった。

この度、期間限定で動画アーカイブを購入できるようになったので、進行役兼読者代表質問者としてお二人の一番近くで聴いていた私が、この対談のエッセンスをチラリと紹介したい。

言語学者のお二人の含蓄あるお言葉を素人のおまえが紹介していいのかなんて声も聞こえてきそうだが、いいんです、言葉はそもそも伝わらないものな

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言葉パンデミック時代の羅針盤

言葉パンデミック時代の羅針盤

「言語 この希望に満ちたもの」
野間秀樹著 北海道大学出版会
https://amzn.to/3hWrG6V

本の扉を開けた瞬間にさまざまな言語で書名が載っている。言葉好きはうれしくなってしまう。

この短い書名を各言語に置きかえるとその意味するところは同じだろうが、各々の言語文化をバックにした訳し方のアプローチが変わってくる。それはおそらく訳した人にもよるだろうし、訳した場面やその目的でも、そ

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