〝文化〟を意識した作業療法をやっていますか?
どうも、こんにちは。
作業療法士のユウエイです。
普段は作業療法士として発達障がいの子どもの療育・支援に携わっています。
そして
オンラインサロン
【Occupational Salon】の運営もしてますので、気になる方はチェックしてみてください。
【Occupational Salon】のコンセプトは、
作業療法士の世界観を伝えていくこと
にあります。
よろしくお願い致します。
さて、今日のテーマは
【〝文化〟を意識した作業療法を実践していますか?】
という内容で話していきたいと思います。
このテーマは作業療法士に限られた話のようにも思えますが、作業療法士でない方にも色んな人に作業療法士の世界観を伝えるためにも読んでいただきたいと思います。
最近注目しているのが
作業療法理論の
【川モデル】
というものです。
僕のnoteで何度か書いている内容と重なるのですが、この【川モデル】は、日系カナダ人のマイケル・イワマ博士と日本(岡山県)の作業療法士の方が協働して作った作業療法理論で、日本の文化を舞台に作り上げたものになります。
作業療法士が支援の対象となる人をサポートしていく時に作業療法の原則として四つあるのですが。
その四つが
✔︎クライエント中心の実践
✔︎作業(occupation)を中心にした実践
✔︎エビデンス・根拠に基づく実践
✔︎文化に適した実践
この四つ目の〝文化に適した実践〟について詳しく書かれている作業療法理論の書籍をあまり見たことがなかったんですね。
もしかしたら日本外の論文などには文化について書かれた作業療法の書籍があるかもしれませんが、文化に関する考え方や捉え方は作業療法をやっていく上で切り離せない内容になります。
その文化に関する作業療法の捉え方について詳しく書かれていると思うのが、この【川モデル】です。
特に日本の文化(東南アジアを含む)に対す捉え方を【川モデル】は示してくれています。
日本の作業療法士を含めて、世界各国の作業療法士に求められていることは、
文化に適した作業療法の実践
であると思ってます。
では、
なぜ文化に適した作業療法の実践が必要なのか?
その理由を書いていきたいと思います。
先ほど書いた、作業療法を実践する上で共通されている原則として四つご紹介したのですが
✔︎クライエント中心の実践
✔︎作業(occupation)を中心にした実践
✔︎エビデンス・根拠に基づく実践
✔︎文化に適した実践
この中の
①クライエント中心の実践
②作業(occupation)を中心にした実践
③エビデンス・根拠に基づく実践
これはの3つの実践については、色んな作業療法理論の中で詳しく出てくる話の印象があるのですが
4つ目の文化に適した実践は、あまり作業療法理論の中でも深く触れられてない印象があります。
この4つ目の文化に適した実践を行なうために、文化に適した作業療法の学びが必要だと思っています。
なぜ文化に適した作業療法が必要なのか?
僕たち作業療法士が支援しているのは〝人〟です。
その〝人〟の人生観や生活様式には、その国と文化が反映されたり、社会的な価値も含まれます。
その人の人生を支援していく時に、日本特有の文化が含まれた生活様式があったり、
人生観があったりすると思うんですね。
その人の人生観には文化特有の価値観が無意識の中に反映されていることがあります。
その自分自身の文化的背景や価値観にはなかなか普段は気付けないもので、その文化的背景を含めた作業療法理論が
【川モデル】であると感じています。
日本人が日本人特有の文化に意識的に気付くことは難しいのですが、その文化的背景がその人のやりたいことや、する必要があること、することが期待されてることに大きく影響を及ぼしていて、その文化的背景からその人がどのようなことをできるようになりたいか、その価値観も変わってくるものです。
すごくわかりにくく複雑な内容ですが、その複雑な文脈や日本人特有の価値観を人生という川で共有できるものとして、川モデルをぜひ進めていきたいと思っています。
今回のnoteは以上です。
作業療法士の世界観を伝えていく試みとしてオンラインサロン
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