死者の国
リメンバー•ミー
中学からのDヲタの友達が一番好きなディズニー映画なんだ!と言っていた作品。
ディズニーランドの映像でもよく使われるから、ストーリーを知っていたらもっと楽しめるんだろうな〜と数年思い続けて、
今日がディズニープラスの無料会員最終日だったので、やっと重い腰を上げて見ることにした。
よく映画を見てなく方なので、もちろん泣いた。
このリメンバーミーは、他の映画と比べて(自分比)ポジティブな時に思わず溢れ出る涙が多かった。
死んだらシャットダウンしておしまいよね、人生そんなもんよ。と人生や死に対してドライというか斜に構えていたので、この物語は自分の中で新しい考え方をくれるものとなった。
心に残ったシーンは上げたらきりがないので、自身の感情がどう動いたかを基にまとめていこうと思う。
①怒り
この映画で怒りを覚えるシーンがあったか??と思われそうなものだが、私にとって「これは家のルールだから〇〇することは許しません」みたいな伝統を守るゼ(キリッ)という根拠がないルールが大嫌いなので、おばあちゃんに苛つきました笑
でも家族のルールって怖いもので、子どもにとってはそのルールを守らないと自分の身の安全が保証されない(大げさだけど突き詰めるとそう、ご飯抜きとか無視されるとか)から大きな問題。
しつけでルールを押し付けるのはあまり得策だとは思えないし、この映画を見てその怖さに気づけている人はいいけど、流しちゃってる人は自分を見つめ直してほしい。笑
②心配
子供の頃の自分を思い出して心配になったことは、ミゲルが家族に黙ってギターを弾いていることがバレて怒られた時、「死者の日に写真なんて飾られなくたっていい!」といったあのシーン。
家族が大事にしていることを否定してしまって、相手がショックを受けている姿を見てニゲルもやってしまったと感じているあのシーン!
あるよね、言ってからやべっこれは言っちゃいけねぇやつだった地雷踏んだ的な。
大人になってからは自分の価値観でやらせてもらってるし、相手の価値観を否定する前にその人から離れるから、ややこしいことにはならない。でも子ども、養われている分際(言い方w)の時って窮屈よね。親もわかってあげなさいよ。と心の中でつぶやいた。
③悲しみ
ヘクター。なんて可愛そうな。。
(ヘクターの孫の孫がミゲル主人公)
昔は夫婦仲が良く一緒に歌を歌って過ごしていた。でも歌で稼ぐようになって家を離れる日が多くなってしまって、でも心がそばにいるよとリメンバー・ミーを書いた。そしたらあいつに毒殺された。命も大事な歌も取られ、奥さんからの愛も失い、死者の日に誰も写真を飾ってくれない。。
なんて、辛い、、、泣
まずディズニーで毒殺(しかも本当に死んでる)って今までありました??
死者の国が出てくるからまあいっかって惑わされないぞ?笑
誤解されたまま死んじゃうパターンとか言いたいことがあったのに死んで伝えられなかったとか世の中には沢山あるんだろう。
リメンバー・ミーの人気が高いポイントとしてそういう故人の気持ちに私たちが知らない何かがあるかもしれないと希望をくれて寄り添ってくれるところかもしれない。
伝えたいことがあれば、今すぐにでも伝えるべきだし、死んでしまってからでも日本でいうお盆にはしっかり写真を飾って出国させてあげて、思いを伝えればいい。そう思わせてくれた(涙)
④感動
まず死者の国の画の綺麗さに感動して思わず涙ぐんでしまった。
感情でいうとディズニーランドのエントランスを通ってワールドバザールに入るあの瞬間。体の中のアドレナリンが溢れ出すあの瞬間のような滾る感じを動画で感じさせてくれた。
死んでから忘れ去られるまでは人生お疲れ様でしたのボーナスステージみたいだなと。
2度目の死が訪れる設定はとても興味深いし考えさせられた。
これだと今死んでも坂本龍馬とか西郷隆盛とかには会えるんですね?ボーナスタイム長くていいな。
みんなの為に何かを残した人は記憶にも残り易いし、その功績が語り継がれるからボーナスが長い。逆に自分のためにしか生きなかった人はその分忘れられるからボーナスが短い。
現実で考えると残酷だ。
でも私個人の考えだが、より多くの人に覚えてられるよりも、大事な人との濃い時間を過ごす事のほうが有意義だと今は感じている。
だからこの世界線に私がいたら、子どもには必ず先祖の話をしてずっとボーナスタイムにいられるように教育すると思う笑(強欲)
そう思うとミゲル一族は賢いやり方をしてますね。
本当はどうなんだろうと色々考えさせられる設定だなと感じた。
もっともっと心が動いたポイントはあるが、全部書くととりとめがなく読むのも面倒になりそうなので最後に一番心に残ったシーンの話を書いておこうと思う。
シーンは3つある。(全然まとめられてない笑)
①ヘクターとその奥さんが一緒に歌って、歌い終わって抱きつくシーン。②ココ(ヘクターの娘)が幼い頃にヘクターと歌を一緒に歌っているシーン。③ミゲルがリメンバー・ミーを歌ってココがヘクターを思い出すシーン。
このシーンを思い浮かべるだけでも涙しそうになる。(涙腺ゆるゆる?)
ミゲルが主人公なんだけど、裏主役はヘクターよね。
①はあれだけ嫌っていたのに(奥さんはヘクターに先立たれて娘と二人きりにされ相当しんどかっただろう)、誤解が解けて素直になって抱きついている姿。本当はお互いに大好きだったし楽しい思い出がいーっぱいあったんだなとこちらにガンガン伝わってきた。好きな人同士でいるのが一番いいのよ(涙)誤解が溶けて本当によかった、お互い大好きじゃん(涙)と自分の中にいるよくわからないキャラが爆誕した。
②。これは泣くよね。。
ココはヘクターがいなくなってもずっとパパを好きだったし、ヘクターもずっと想い続けていた。あの過去のシーンを見たらその思いがドワッとこちらに流れ込んできて無事涙。
何だあの幸せそうに歌う姿は。今も泣きそうです。
③ココは多分直近で話さなくなって何も表現をしなくなってしまった。死期が近づいているように私には見えた。でも歌、好きな人を思う気持ちがココを元気づけて元気な頃のココに戻してくれたんだと思う。
歌は人を元気づける。それはその歌にたくさんの思い出が詰まっているから。そのことを思い出させてくれた。そしてまた愛の偉大さにも改めて気づかせてくれた。
◯総括
大切な人と一緒に見たい映画No.1かもしれない。本当に良かった。
悲しいことがあった時、人生に希望が見いだせなくなった時、もう一度見たい作品だった。(心の中では拍手喝采)
◯余談
愛が心を救う、生きる活力を見出すと感じて、1つ思い出したことがある。
つい先程見たテレビで、猫カフェにいる人が「こんなに求められたことない!」と嬉しそうに話していて、人から求められることも生きる原動力なのか〜と考えさせられた。
故人を思い出すこと、これも一種故人から求められていることだとも言えるし(忘れられると消えちゃうからね)、死んでからも助け合って生きているってなんか素敵。
お盆なんてどうでもいいやと思わずに、写真を見返すだけでもいいからしてみようかな。