オノヨーコさんと同居してた祖母のこと。毎日の料理を財産にする

オノヨーコさんがエッセイ本で「大好きな人ができたらどうしたらいいですか？」と言う質問に対して「鏡の中の自分を愛しなさい」と答えてた一節をずっと大切にしてます。
当時の私は、ようやく外出できるようになったレベルで、伸びっぱなしの髪と古びた洋服に、人と目を合わせることが出来ず、薬の副作用で肌荒れした顔をマスクで隠して生活してました。自分が失ったものが大きすぎて、次に何をしたらいいかわからずただ生きてるだけの状態だった私に、必要なことが天から降ってきたような感覚でした。

すぐに美容室と歯医者クリーニングを予約して、洋服とスキンケア用品を購入。今は「相手にできること」ではなく「自分を大切にするために行動すればいい」とわかった時から、手に取る情報が変わり、行動範囲が自然と広がっていきました。

学生時代に脱毛した箇所がまた微妙にチョロ毛が生えてきてるので、もう一度全身脱毛しようかな〜…「もう40だしいっか」と納得させてたけど本心ではやりたいと思ってたことを1つずつ取り組んでいきます。
自分に沢山の「好き」がある人生を送る、と決意。

同居してた祖母のこと

田舎の同居あるあるですが、祖母と母の相性が悪く、母から祖母の悪口をずっと聞かされて育ちました。「祖母がいるせいで我が家は仲が悪いんだ。母を守らない父は悪い人」と信じてましたが、大人になり自立して実家を離れると、家庭を仲違いさせてるのは母の方で、祖母や父から母の悪口を聞いたことなんてなかったとようやく気づけました。信心深く仏壇と神棚を大切にしてた祖母なので、そのおかげ様を家族で享受してたと思います。

学生時代に短期滞在してたユーゴスラビアで「パスポードを無くした」と確信したことがありました。部屋中どこを探してもなくて、これはもうアウトだ、帰国だ、大使館に行かなくては、場所はどこだっけ？どうしよう、と泣き顔になってふと机の上を見たらパスポートがあったのです。
ありえない！！！あれだけ散々探してなかったのに…？！と衝撃が走ったのを覚えてます。こういう危機一髪的な出来事は何度もあったので、守りがなければ、死んでいたかもしれません。

傲慢だったな〜、私。
全部自分の力で乗り越えてきた、と勘違いしてました。自分で何もかもしようとするのではなく、助けてくれてる存在を感じながら流れに身を任せると嘘みたいに気楽に過ごせます。しかも事が上手くいくからやらない理由なし。私は念が強く、思考を変えるのは簡単ではないタイプなので、アフォメーションの力を借りてます。

「世界は私を気遣ってくれてる」
「お守りください、委ねます」

朝起きてすぐにこの意識を持つようにしてから、1日の始まりが辛くなくなりました。それまでどれだけコントロールしまくってたんや、って話ですよね…

下手にマルチタスクが得意で要領が良かったのでここまで悪化させてしまった。この特性があると、周囲から都合よく使われます。他力本願のハイエナのような人の嗅覚ってすごくって「この人に押し付けたらある程度の結果を保証できる」とわかると終わりがありませんでした。ほんと、すごかったな。それを評価されてると勘違いしてた私。あ〜〜…合掌🙏お焚き上げ。

環境と人から受ける影響って大きい。もし毒蛇に噛まれたらすぐに逃げること。必要な解毒剤について考えるのは逃げた後です。
迷っていると、じわじわと侵食されるように思考に影響を与え、言動が変わり、自分の人生だけでなく周囲まで巻き込んでしまう（おばあちゃん、ごめんなさい）。被害者意識と他者への支配欲が強い人間とはサッと離れれるように、自分軸で生きる道を模索し続けます。

料理を楽しむ

夫が家事能力ゼロなので、長らく私の担当だった家事。その中でも毎日の料理に関しては、とにかく手早く、簡単に、洗い物少なく、を重視した作業でした。結果的に、素材が良いとシンプルな味付けでも美味しい事がわかったし、良い経験にもなったのですが…そこに「料理する楽しみ」みたいなものはなかった。無駄を省きすぎると、喜びって無くなるんですね…

久々に手間をかけたレシピ本を手にして、絶対使い切ることないな…と思うような調味料もカルディーで揃え、時間をかけて1品作って見たら、これが楽しくって！！！
夫にも「今日はマカロニサラダがメインやから」と宣言し、食卓に並べたら夫の反応も良く、それから週に1回はそういうコスパを無視した料理を作るようになりました。そしたらなんと！夫が！包丁を研いでくれたのです〜「男が台所に入るって意味わからんから」と言ってた昭和男が！です！

今と違う世界線って案外すぐそばにあるのかもしれません。
今夜のメインはアスパラガス！スパイス数種に生クリーム、ケッパー買いました。すごいアスパラガスになる予定w
自分の財産になるような経験を積み重ねていきます。