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夕月
2024年6月16日 01:26
ヨモギはいつものように鍬を持ち、畑を耕していた。もうすぐ季節は夏になろうとしており、気温も日毎に上がってきている。そろそろオクラの植えどきだ。トマトの様子も見ておかないと……。 そう思っていた矢先に、敵襲を知らせるサイレンが鳴り響いた。「敵襲です! 北方よりカムイ軍と思しき勢力がこちらに急接近してきている模様!!」どこからともなく颯爽と現れた軍の伝令係が敵の方角を告げる。自分の生まれ育