4月歌会報告
ゴールデンウイークに突入しましたね。
4月はあっという間に過ぎてしまった感があります。
さて、先日(4/23)対面で行われた九州歌会の歌会報告です。
今月は11名の参加でした。ゆっくりとコメントをし合いながら楽しい時間をもつことができました。
早速1席歌のご褒美画像(五行歌人にして専属カメラマンでもある稲本氏による)をアップします。
見事ですね。五行全てが大好きです。
言われてみればたしかにそうだと思うけれど、言葉にも歌にもしたことがなかった。
そういう、無意識に感じていたことを気づかせてくれるような、実は普遍的なことを詠っている歌に出会うとハッとさせられます。
しかもこの歌、無駄がない。「未完」という表現が全て表している。
写真もピッタリです!
続いて2席と3席の紹介を。
どちらも好きで私も配点していました。
二席歌。
花の散る頃、それまで大切にもっておいた封書を焼く決心をした作者。
焼いてしまっても、その方の思い出は胸に刻んでずっと残り続ける……。
移ろう季節と心情が相まってしっとりとした味わい。切ないですね。
手紙の相手は歌からは分からないけれど(コメントでは明かされたけれど)、大切な手紙だったことは伝わってきます。
なお、歌会ではこの後、今どきの「焼却事情」の話に及び(庭でうっかり焼いたりしたら大変!すぐ通報される……とか(笑))相変わらずの脱線コメントも楽しく盛り上がりました。
三席歌。
これはもう4~5行目の魅力に一同やられた歌です。
ネットの中の誹謗中傷か、はたまたリアル世界でのことか、解釈はいろいろできますが、とにかくそういう人たちが集まって(混ざって)しまうと大変なことになる。
あとで詳しい事情も聞くことができましたが、そう言いながらもこの危険な方々を嫌いではないという心の広い作者。嫌いではないけれど、ちょっと辟易、自分はまきこまれないようにしなきゃ、という思いで作られたそうです。
この作者の歌、いつも視点と表現がユニークで大好きです。
2か月連続で対面歌会ができました。
脱線も含めて、やはりコメントし合う楽しさは格別です。
さて来月はどうなることでしょうか?