1月もネットで余興。
定例の九州歌会が対面で出来ても出来なくても、毎月ネット上の余興を続けています。
出かけたり人と接したりする機会がどうしても減っているので、歌のタネを見つけることも結構大変……そんな中で、この余興が個人的にはわりと役立っています。何より、ネットとは言え歌仲間さんたちと交流できることもありがたいことです。
さて、そんな余興については、このnoteにアップしたりしなかったり、いい加減なわたくしですが、今月は余裕があるので書くことにします。
直後に1月例会の報告もあげますが、まずはこちらから。
今回の余興は写真をもとに「印象詠」となりました。
2枚の写真が掲示板にあげられ、1日に一人2首までというルール。
1枚は稲本さん、もう1枚は私の撮った写真を使っていただきました。
それがコレ。
全く違う雰囲気の写真でしたから、結構楽しんで詠んでもらえたのかなと思っています。^^
それぞれ、4日間で32首と33首も集まりました!
どれも素敵な作品でしたが、写真提供者の特権で(?)「勝手にこの1首」ということで1つずつ選んで画像に歌を嵌めさせていただきました。
私の選んだのはこれです。
この写真、ちょっと後ろをぼかし過ぎなくらいぼかしたせいか、はたまた南京錠というものの持つ性質のせいか、わりと物語を感じていただいたようです。歌も意味深だったり、何か短編小説のような味わいのものが多く寄せられました。
とてもそそられる素敵な歌が多かったのですが、その中で、この歌は空想の世界に行くのでなく、鍵から発想を飛ばしてひたすら内省的に自分と向き合っています。そこが良いなと思って選ばせていただきました。
そして稲本さんの選んだのはこちら。
この変わったアングルの写真から、様々な歌が作られました。
足そのもの、靴、床、電車、足取りや電車から降りていく様子、みんな発想飛ばして凄いです。
画像提供者がこちらの1首を選んだ理由は聞いていませんが、「履き古した」コンバースだからこその後ろ3行ですね。「あの日々」という言葉には「今は少し違ってしまった」というようなニュアンスを感じます。なんか切ない。
これを読んでくださった方で、歌なしの元写真から何か感じるところがあったらぜひ自由に作ってみてくださいね。
案外楽しいですよ!
ではではまた。