12月歌会報告
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年が明けてしまいましたが、昨年最後の定例歌会は無事対面で行うことができたので、簡単に報告します。
参加は13名。毎年恒例の忘年会はご時世柄お預けということで、仕出し弁当をとってランチを済ませた後の例会となりました。
こんな彩りの良い、そしてとても美味しいお弁当でした!
早速2021年最後の一席のご紹介です。
紫野恵さんカラーの際立つ作品。作者曰く「男と女が出てこなくても官能的な場面はある」とのこと。たしかに!
稲本さんがこの歌の世界観をよく捉えた写真を用意してくれました。
下の開口部が窓みたいだし、この強いコントラストやオレンジ色が作品とよく合ってます。
2席はこの歌。今回の歌会でもっとも盛り上がった歌だったので、特別に画像付きです。
氷柱言葉とか男ストーブとか、初めて聞く独特の言葉使いですが、すごくよく分かります。
作者の松田さん、はじめはこんな歌じゃなかったのに最後は得意の妄想が出てきてこんな歌になってしまった、と。
でもお陰で大コメント大会となりました。
なお、わたくしめ、毎年手作りのクリスマスプレゼントを1席の方に提供しているのですが、紫野さんがご辞退されたので(過去に二度もらわれたからと)、2席の松田さんの元へ行ったのがこちら。
後日クリスマスにご自宅で火を灯してくださった画像がこちら。
3席は南野薔子さんとわたしが同点でいただきました。
南野さん、ほぼ叙景歌なのですが時の流れも感じさせます。実際に部屋の中でこういう光景を見たそうですが、「虹が映った」とせず「虹を灯す」としたあたりに熟練の技が光ります。
私の歌、画数の多いごちゃごちゃした漢字は、小さければ小さいほど老眼には同じように見えます。そこから発想しましたが、薔薇も開きすぎると上品さは薄れだらしなくなり、蠱惑も度を過ぎると堕落へ一直線……と、そんなこじつけた感じの、まあ中身のない歌ですね(苦笑)。
対面歌会は、やはりその場でのコメントの応酬が楽しくて、話がどんどん発展したり時には脱線したり。
なんと言っても人のコメントは勉強になることも多く、いつも刺激をたくさんいただいています。
今年もなるべく沢山の対面歌会ができるといいなあ。
そしてまた、皆さまにとりまして素晴らしい一年になりますように!
本年も九州歌会と五行歌をどうぞよろしくお願いいたします。