【Retty様QA】1/14神戸投資勉強会in東京メモ④
1/14神戸投資勉強会in東京「2時間で5社を知ろう」QAメモ書き起こしの4回目、今回はRetty様へのQAを掲載します!
Q.有料店舗における個店・チェーンの割合はどの様になっているのか
A.コロナ前は最大2~3割程度がチェーン店であったが、コロナ影響後は個店が9割になっている。元々Rettyを使うユーザーは少し特徴のある個店を探しに来ているユーザーが多いため、有料店舗において個店が多いことはユーザー・飲食店双方にとってメリットのあることだと考えている。
Q.高級席の予約やコンシェルジュ的なサービス等の新規事業は検討しているのか。
A.以前はその様な新規事業を検討したこともあったが、左記の様な事業は市場規模が限られており、現在は既存事業の売上回復に注力した方が早期の業績回復に繋がると考えている。
Q.インターネットメディアを運営している会社として、どの様な部分にアセットを持っているのか。
A.Rettyの持っているアセットとしては大きく2つ。1つはRettyローンチから10年以上に亘ってリアルを含めたコミュニケーションを重ねてきたユーザーの方々。ローンチ以来多くのユーザーにRettyを支えて頂ており、今後も目の前のユーザーの方への価値提供を常に磨いていきたい。2つ目はRetty内に蓄積されている全国70万店舗以上の飲食店データ。これらのデータを他社に提供することでデータ使用料を頂いており、当該飲食データベースも会社としてのアセットだと認識している。
Q.飲食店によるInstagramやTiktokでの集客は直近で増えているのか。
A.コロナ影響以降は増加傾向にあるが、SNSを用いた集客で成功している飲食店はメニューに特色があったり、店長の方がユニークな方であったり、ごく一部の層に限られている。やはり大多数の飲食店はグルメサイトという多くのユーザーが目にする所謂「大通り」で集客を行うことが最も集客に繋がるという構造は変わっていないと考えている。
Q.飲食店がRettyを解約する主な理由はどの様なものがあるのか。
A.直近の解約理由で多いものはコロナによる影響によって飲食店がコスト削減を実施する中でRettyに限らず他のグルメサイトも併せて解約するというケースが多い。これについては今後コロナ影響が収まるにつれて飲食店の販促意欲も回復していくので満期解約率も当該販促意欲の回復に伴い低下すると考えている。
Q.今後の営業施策としてはどの様なものがあるのか
A.今後の営業施策は商品戦略の変更と営業効率化施策の2つ。商品戦略の変更はコロナ禍以降販売が増えていた解約率の高いプランの販売比率を低下させていくことを狙っており、こちらは実際に足許も実績が出始めている。営業効率化については従前アルバイトを使ったテレアポやリスティング広告を用いた飲食店獲得に係るコストを見直すことでより効率的な営業組織に変えていくことを狙っている。また、営業代理店についても代理店ごとに生産性に差が出ているのでより生産性の高い代理店へリソースを集中させる予定。
Q.黒字反転のタイミングはいつ頃になるのか。
A.コスト削減や営業効率化施策を通じて2024年9月期での営業黒字を目指す。
Q.人員数推移について
A.コスト削減をテーマに掲げていることもあり、従前の様に営業人員やエンジニアを多く採用して組織拡大を行う様なことはしない予定。
Q.Retty株を購入するにあたって赤字が増えていくのが不安だが大丈夫か。
A.アフターコロナでの成長最大化を狙った結果、前々期、前期と赤字が拡大した点はご心配おかけしおり心苦しく思っている。一方で今期については固定費削減をしっかりと行うことで今期の終わりには月次ベースで50百万円程のコスト削減を予定しており、来期は当該コスト削減効果が通期に亘って発現することで大きな赤字削減効果が見込める。当然、黒字化の為にはコスト削減のみでなくトップラインの回復も必要になってくるが、コスト削減及び営業効率化によるトップライン回復を通じて2024年9月期の黒字化を目指していきたい。
Q.他社との差別化ポイントはどこにあるのか。
A.当社の最大の強みはやはり実名ユーザーを通じた信頼性の高い口コミを蓄積しているところにあると考えている。リアルの世界では「グルメなAさんがおすすめするBというお店はきっと美味しいに違いない」といった理由で飲食店を予約するシーンがあると思うが、Rettyはその様な世界をインターネットでも実現することができる。この様な状態を実現できるのはやはり実名制ユーザーという信頼性が担保されたユーザーからの口コミ情報を10年以上に亘って蓄積している点にあると考えており、簡単に他社が模倣できるものではないと考えている。
24/9期の黒字化に向けた業績フォローを継続していきたい会社さんですね!
ご登壇ありがとうございました!
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