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かんぶん(2019.10)

午前中は、同じレポートをやっている
2人に対して漢文の授業。

漢文で大切にしているのは、
まず音の気持ちよさやストーリーの豊かさを
知ってもらい興味を持ってもらうこと。

「何だか分からんけどこなしました」
みたいな扱いにするのはもったいない。

で、覚えなくちゃいけない最低限のルールを
理解して読む。
日本の文化に与えた影響など余談も挟みながら。

何か1つでも心に残れば。
私の心の中に高校時代に習った

「寧爲雞口 無爲牛後」

がずっと残っているように。

午後帰り際は
ひとりの生徒のバイト探しの話から
働くことのメリット、
それぞれがバイトで大変なこと、
思考停止を迫る指導が中学校で
行われることについてなどなど、
その場にいた全員で
とりとめのない、
だけど本音で意見をシェアする
楽しい時間となりました。

と言ってもまだ残っている人たちもいて、
また思い思いの勉強に戻っています。

この、全員で同じ行動をしない、
自分で考えて自分の行動を決める。
という雰囲気(ルールではない)が
たまらなく気持ちいいです。

自由と同じ重さで責任を扱う。
責任とは自分で自分をどう動かすかについて。

生徒が増えても変にそこが崩れず、
むしろ地に足がついたようになっているのが
たまらなく嬉しいです。

「考えないことを強制されるのがイヤだった」
ある生徒の言葉がとても印象に残りました。

彼らのことはいつも
刮目して見よ、と
自分に言い聞かせています。

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