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はるよ、こい。(2021.02)

1月3日からほとんど休みなしでやってきたけど
先週末からはようやく通常に戻しました。

努力した子が本番に弱く結果が出ない一方で
12月の模試でE判定だった大学に合格した子もいます。

共通テスト後の伸びは紛れもなく本人が掴んだもの。
やらされる勉強、非効率で時間だけ長い勉強、
大人の判断で打算的な進路選択…そんなものに意味はない。

ゆっくり対話を重ね本人のモチベーションが高まり
自ら受験に取り組む体勢になり、
「お願い!」「よっしゃ‼︎」の勢いで情報提供と
作戦の立案から実際の勉強に突入する。

普段お茶やお菓子食べながら、
「やる気になったらとことん付き合ってやる、
そのかわり目ぇから血ぃ出るくらいやれよ」
なんてことを話しながら基本的にこちらは待ちの姿勢。

何も考えずとにかくやれ、とか無理くりなものに
長期的な効果ないと思うので。(目から血はともかく)
やはり自分の頭で考えて自分で動かないと
身にはつきませんからね。 

で、やらされるばかりの毎日に疑問を感じて
立ち止まったが故にウチにきた子ばかりなわけです。
まあそんな訳でみんなやり出すの遅いんですよ。
なので年明けから休めないことに。
でもそれは喜ばしいことなんだよね。

もちろんギリギリで急激に伸びるのは
元々のポテンシャルも大きく関わるけれど、
選んだ場所によってはろくなケアもされず
そのポテンシャルを眠らせたまま
打算的な進路や進学希望を諦めてしまう子が
少なからずいるのを見聞きするのは
本当に悔しいです。

だからこそ通信制高校やサポート校を選ぶ時は
どんな人がどんな場所でどんなことをしているのか。
それを嗅ぎ取って欲しいんですよ。
ミスマッチしないために。

本命の試験で実力出せなかった子を散歩に連れ出しました。 
親には「親戚に合わせる顔がない」とか
言われたらしい(くだらねえ)
変な呪いみたいなんを掛けられてるようなもんだよ。

公園で暖かいもの飲みながらしばらく話す。
教室入ってきた時蒼白でえらい顔してたけど
少しづつ血の気が戻ってきました。

まあ何話したかはアレなんで書きませんが、 

「君の努力を見てきたから俺は誇りに思う、 
長い人生の中でやってきたことは必ず役に立つ。
努力できることは才能だから。
あとはそれを生かすためには何をすべきか。」

そんなことを笑いを交えて話したんです。
戻ったら次に向けて動き始めました。

寝てないし食ってないと言うからパン渡して
早めに帰しました。少しホッとしたよ。

ウチはマスコミに取り上げられたりもしないし
広告宣伝も苦手で映えないかもしれない。

だけど笑いや対話に溢れた場所であることや
自分の頭で考え腑に落ちてから行動するひとになる場所、
試行錯誤しながら自分を育てる場所、

そんな場所を地道に、ブレずに媚びずに
若者と作ってきた自負があります。
そしてこれからもそうありたいと思います。

あらためてそんな事を考えた寒の戻りでした。
はやく春、こないかな。

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山本卓司(ナラティヴ・ラボ/岐阜開成学院)
少人数の隠れ家的居場所にしたいので、副業しながらなんとか教室を維持しています。サポートいただけたら大変嬉しいです。収入は運営資金として活用いたします。

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