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おつたえしたいこと(2019.09)

私が見学にいらした生徒保護者に
必ずお伝えすることがあります。

それは
「他の学校も必ず見に行ってね。
沢山の選択肢の中から自分に合う場所を
じっくり選んでね」
ということなんです。

私が特に大切にしているのは進路指導です。
じっくり対話する中で信頼関係を構築し、
多様な選択肢を紹介しながらその時点での
ベストと思える道を選んでもらうことを
目指しています。
変な打算とか、大人の不明瞭な入れ知恵でなく、
自分自身としっかり対話して導き出した考えで
進んで欲しいのです。

そんな私が高校選びの多様性を伝えないのは
アンバランスで不誠実なことだと思います。
特に転校してくる人には、
ミスマッチによる3度目の転校を避けるため
次の選択を後悔して欲しくないのです。

「思ってたんと違う」
「聞いてたんと違う」
ミスマッチは不幸以外の何者でもありません。
ウチは他の通信制高校やサポート校から
3度目の転校でやってくるひとが多いです。
少ない選択肢の中から選んでしまったことが
理由のほとんどです。

「ここのこと知ってたら初めから来てたのに」
先日もそう言われました。
それは私の広報力不足なので申し訳ないです。

だからこそ私は
見学者の潜在的ニーズを汲み取り、
誠実に嘘なく、メリットとデメリットを
しっかり伝えます。
判断材料を揃えて持ち帰ってもらいます。
来た人を囲い込んで早めに入学させるのが
経営的にはいいのかもしれません。
でもここは学び場です。塾ではありません。
仕事で卑怯なことはしない、というのは
私の両親の教えです。家訓なんです。

ある高校生がきのう電話をくれました。
声を聞くだけでも状況や情報に惑わされ、
悩んで焦っているのがわかりました。

きょうお母さんと教室に来てくれました。
いっぱい話しました。
ネットでいろいろな学校を調べてきたそうです。
在校生も経験談を話してくれました。

夜、電話がありました。
家族会議をしたこと、
ここで勉強したいということを
伝えてくれました。

たしかに来た時と帰るときでは顔が違いました。
途中からみんなで笑う場面も沢山あり、
ずいぶん柔らかな表情になったように見えました。

「ホンマにええの?まだ2校しか見てないんでしょ。
焦らんでもええよ。」
と私は確認しました。


「しっかり考えたので大丈夫です。」
とのことでした。

また新しい仲間が加わりました。

彼が卒業するとき、
自分の選択が間違いでないと胸を張れるよう、
私たちは全力でサポートします。
そしてひとりでも多くの人に岐阜開成学院の
情報が届くよう努力します。


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