すみつけ、どんぎつね。(2018.1.18)

たまにはこんな投稿を。

帰宅してエアロバイク漕ぎながら
ドラマ見てました。
作品は、今日から始まった
「君が心に棲みついた」

タイトルだけ見たら、
不慮の事故で亡くなった恋人の魂が
身体の中に棲み着いてしまい、
時々入れ替わりながらドタバタした日々を…
みたいなファンタジーラブコメかなあって。
吉岡里帆かわいいし楽しみやなあと
思ってたんですが…。

重い。所々胸くそ悪い。んー。
でも最後まで見続けてしまいました。

主人公のOL、今日子。
学生時代のDV男からの精神的支配の呪縛から
未だ抜け出せない、生きづらさを抱えている。
自己否定が強く「私なんか」が口ぐせ。
だけどそんな自分を変えたいと思っている。
でも合コンではメダパニ状態で
「ありのままの自分を好きになってくれるなら、
誰でもいいから付き合いたい」
なんて口走ってしまう。

それがきっかけで”マトモなS”である
漫画編集者と接近するのだが、その矢先
“異常なドS”あのDV男と再会してしまう…。

とまあだいたいこんな話なんですが、
「私なんか」という自己肯定感の低さ、
こういうひとちょいちょい見かけます。
自己肯定感をいかに持つか、
これは現代社会の隠れた大問題だと思います。

とくにドラマの今日子のような
極度の自己否定の人には、腰を据えて
向き合わないといけません。

本心からその人の肯定的な面を伝えても、
まあ、受け取ってくれません。
時間かけてゆっくりと染み込むように、
言葉だけでなく態度や表情、
もう自分の全てを使って
その人を受け入れることを伝える必要があります。

DV男の支配がマイナスの洗脳なら、
プラスの洗脳なのかもしれません。
こちらに依存してしまわないように
バランスを調整しながら、
ゆっくり薄紙を剥がしていくように。
その人の生を丸ごと肯定します。

そしてある段階に達したら、自信を持てる経験を。
学生だったら、
ボランティアやアルバイトが有効な場合も。
でも失敗で自己否定が強くなることもあるので
慎重に。

若い人は経験の分母が少ないので、
1つの経験が大きく変わるきっかけになることも。
私はそういう生徒に何人も出会ってきました。
1年で変わる人、3年かかる人、
卒業後数年かかる人も。
期間はまちまち、じっくり見守ります。

10代もしくは20代前半までに
克服できるといいですね。
抑圧を受けてきた人の心をほぐすのは
生半可なことではありません。
ゆっくり・じっくり・その人のスピードで。
別人のように明るい表情になったのを見ると、
あー良かったなあ、ってしみじみ思います。

恋愛の成就ほど強烈なセラピーはないのかも。
性的な承認欲求が満たされることは、
自己否定の強い人には大きなインパクトがあります。

ドラマの今日子はこれから大変だろうね。
ドラマであっても生きづらさを抱えた若者は
応援したくなってしまうなあ。
マトモなカウンセリング受けたらええのに、
って思いますけどね(笑)

今期いちばん話題になるドラマかもしれません。
毎週サドルに跨って見ようと思います。

あー、帰宅したら部屋に”どんぎつね”いたらなあ。
(錯乱)

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