≪Vol.206≫「説明できない」ってことを説明する~外国人と働く~
世の中はそんな「合理的なことばかりではない」とは思っていて、事実として「合理的なこと」や「合理的じゃないこと」については説明しやすいのだけど、「合理的じゃないのだけど真実」みたいなことが一番難しい。
それは日本人同士とか日本人と外国人とかではなくて、もう生まれ育った環境や教育や学びなどが、それぞれ違ったりするからとても難しい。特に日本人にとっての外国人、外国人にとっての日本人については、それがより理解に苦しむことがあり、より難しいということになる。
ちょっと概念みたいなことだけを書いてしまったのですが、
よくあるのが「遅刻」の話。
5分遅れても、約束の時間ちょうどに着いても、実際に成果物という視点でみるとそれほど変わりはない。そこでよく言われるのが「5分くらい遅れたって別に結果は変わらないでしょ」という話になる。
だがしかし人間はそんなシンプルに出来ていなくて、もちろん待たされる人の気持ちになると迷惑だし、遅刻した人に対して信用できないということになる。結果どうこうの話ではなくて、信頼関係の話と他人の時間を奪ったか奪ってないのかということになる。実害もあるが、どちらかと言うと感情的なものになるだろう。
他にも「買物」
スーパーで食材を買うときに、ちょっとでも安いモノ、またはタイムセールのような安くなる時間帯、または安い店を探すことはよくあります。いまどき新聞の折り込みを読んだりはしないのかもしれないですが、100円割引のために10分遠くのスーパーに足を延ばすなんてこともあったりする。
でも実際は、10分という時間も使って、さらに車やバイクだとガソリン代が余計にかかっている場合もあって、実は100円割引に価値はあったのか??ということなんて良くはある話でしょう。
ただ、これも同じで「そういう話じゃないですよ」という感情的なことが人間にはあるので、そういう正論は「いらない」ということもよくある。(ありそう。。。知らんけど)
もう一つ、ちょっと言い辛いけど「募金の話」
都会なんかだと駅前で「募金活動」をしていることもよくある。子供たちのときもあれば、NPO団体のような方々が主催をして駅前で「支援してください」って声かけていたりする。
「そこで声掛けるんだったら、バイトしてバイト代を寄付したらどう?」って思った人も相当いるんだろうと思います。僕も右に同じで、毎回ではないけどそう思うこともあります。
実際、その募金活動でどのくらいのお金が集まっているのかも知らないし、もしかしたらバイト代より多いのかもしれないし、そもそも募金活動自体がバイトなのかもしれないし、偽物の団体なのかもしれないし、とかいろんなことは考えられるのですが、
「バイトしたら・・・とかそういう話じゃないんで」ということもあるはず。
お金だけの話ならバイトの方がいいかもしれないが、寄付という文化を知らせたりするPR活動も含まれるとなればそれはそれで一理ある。
ただ、そういう一理とかではなくて、上述した2つと同じで自己満足的なことも含めた感情的なものであったりもするので、説明できるようなことでもない。
というように「説明できるようなことじゃない」または「説明するようなことでもない」という風に「説明=野暮」みたいな場合もあるので、この辺はなかなか理解し合うのは難しい。
って、ことが「日本人(日本)と外国人」の間における関係においては、より表立って出てくることもある。そこで大事なことは「そんなことは説明できない」ということを「説明する」ってことが大事なんだろうと思っています。
なんか矛盾しているのかもしれないですが、理解してもらえないかもしれないけど「説明できないってことを説明する」を是非、諦めずにやってもらって、その上で判断してもらう。というのがイイだろうと思っています。
今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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