<Vol.2>過大評価と過小評価
いつも感じることですが、日本人への評価をちゃんとできるのに、外国人への評価になると急にできなくなる人がいる。
例えば、中国人なら中国のことを何でも知っているのではないか?と思って質問を投げかける人がいる。中国語を話せるのだからアナウンサーのように上手に話せるのではないか?と思う人がいる。
実際、そんなことは出来るはずがない。
日本人で考えてみたらわかることである。東京にしか住んだことがない人が、大阪のことはわからないし、九州のことや東北の人の気持ちはわからない。また日本語が話せるからと言って、テレビアナウンサーのように上手に話せたり、上手に物事を説明出来たりもしない。また日本語でも知らない単語は山ほどある。
日本人同士なら、この人ならこれくらいはわかるだろうとか、こういうお題は答えてもらえるだろうと冷静に見極めることが出来るが、外国人になると急に状況が変わる。
中国人だったら中国のことは何でも知っているのではないか?と過大評価する場合がある。もちろん日本人よりはよく知っている可能性は高いが、知らないこともたくさんある。参考程度に聞くことはいいと思うが、それが完璧に出来ないことに対してがっかりしたり、正当な評価をしない場合がある。これはお互いにとって、とても不利益なことである。
次に過小評価である。日本語が少し下手だと、何にもできないと決めつけたりする。だから鼻っから話を聞く耳をもたないで、大切な情報を聞き逃しているケースがある。正しい言語で表現できていないだけで、思考は日本人と同じ又は日本人のそれより優れた発想を持っているケースももちろんある。とても損をしている場合がある。
■とにかく正しい目で見ることである。先入観や国籍などで判断しないことである。
そうすれば、自分が目指す道を一緒に歩めるパートナーとして互いに成長しながら進めるのは間違いありません。そしてちゃんと育ててください。皆さんにはできますので。