通行人はテントから5m離れて歩くけど、旗を立てたら3mになる現象を発見した件
テント出店していると、なぜか皆一様にテントから一定の距離をとった位置取りで目の前を通過していくことに気が付いた。そんなに避けなくても…と思う。
避けられているなら仕方ないと思い、店舗の3m前方に「自家焙煎珈琲」ののぼり旗を立ててみた。最初は5m離れて歩く人たちに対してのぼり旗でもいいから認識してもらって、興味を持ってもらう作戦だった。しかし思わぬ効果が出ることになった。
なぜか人の流れは旗の手前まで近くなったのである。店舗前を通過する人の流れは、テントから5m→3mの位置取りとなったのだ。
そこで、旗を少し店舗に近づけてみた。人の流れをもっと店舗に寄せようという姑息な狙いだ。そしたらなんと、再び人々は5m離れて歩くようになってしまった。
店舗前方2m~3mの間に何かしらの境界線があることを発見した。これはとても面白い法則の発見だ。まさに字面通り、引き寄せの法則だ。
これは僕の仮説だが、テント出店しているコーヒースタンドの前を通過する人々は、コーヒースタンドに近づきすぎると声をかけられたり、買う気があると勘違いされないために避けて通るのではないだろうか(残念である)。そしてその心理的安全性が担保されるのが約5mなのではないだろうか。
さらに、のぼり旗を立てると距離が近づく現象については、おそらく心理的安全性が担保される距離がのぼり旗によって明確にライン引きされ、縮まると考える。のぼり旗は屋外出店において、店舗の間仕切りの役割を果たしているのである。
ただし、のぼり旗が店舗に近すぎるとそれは壁ではなく店舗の看板と同一に認識される。よってのぼり旗の設置はテント内の看板と認識されない距離である2~3m前方がベストだと考えた。
あっちなみに売上にはほとんど変化がなかった。ただ、通行人と店舗の距離が近づくということは、店舗の看板や表示物が認識しやすいということである。どちらにせよ出店する際は、絶対にのぼり旗を立てたほうがよいという結論は明確だ。