できない理由を徹底的に並べてみた結果
来週締め切りの音源制作がありてんてこ舞いし始めている。橘エリカさんとのユニット pale monster【ぺーるもんすたー】の音源の編曲・ラフミックス作業である。
楽曲が完成に近づいた今、どうしても「上手くいかないのではないか」という不安が拭えないため、いっそのこと「できない理由」を徹底的に並べてみることにした。
たぶん内容はとてもかっこ悪い。でも書くぞ。
【ミッションが達成できない理由一覧】
・締め切りまでの時間が限られている
・締め切り前にライブが入っている
・そのライブで販売する別曲のDLカードのデザイン入稿が終わっていない
・1日拘束の予定が入っている日がある
・コーラスアレンジ・録音・補正に手間がかかる
・体調が崩れても十分に休めなさそうで不安
・締め切りまでに楽曲のクオリティが自分が納得するラインに到達するか不安
・ギターの弾き直し・補正が死ぬほど面倒
・リリース前にミックスエンジニアさんに渡すため最終的な仕上がりを予測できなくて不安
上のほうは単純に「時間がない」というストレスに分類できるだろう。時間がないストレスはかなり体に効くので馬鹿にできない。というか人間が感じるストレスのほとんどが、突き詰めればこの時間がないことによるストレスと言えると思う。
下のほうの項目は主に不安についてだが、最後の項目だけは自分の手を離れてからのことなので今考えても仕方がない。しかし裏を返せば、今回書き出した項目のほとんどが自分で対処可能なものであるということだ。
【できない理由を一つ一つ論破していく】
さて、思いつく限りのできない理由を上に並べてみた。あとはこの事態に対処するため、9個の項目について一つ一つ論破していくぞ。論破力(別名:屁理屈スキル)には自信がある。これができたら安泰だ。騙されたと思って頑張れ自分。
・締め切りまでの時間が限られている
当たり前である。限られていなかったら逆に怖い。2000年もの間同じ曲と向き合えと言われるよりマシだろう。
・締め切り前にライブが入っている
たぶん楽しいし、その日自体を不安に思うことはない。むしろその日を楽しめるように調整できたらお前の勝ち。
・そのライブで販売する別曲のDLカードのデザイン入稿が終わっていない
それは明日やれ。入稿さえできれば中身のアップロードは直前でいいし、あとはどうとでもなる。
・1日拘束の予定が入っている日がある
ご愁傷様である。午後からはゆっくりできるのだからアレンジ作業ができない分そこで十分に体を休めること。
・コーラスアレンジ・録音・補正に手間がかかる
コーラスアレンジについては55%は終わっている。適当に入れて後から削るか、今録り終わった箇所の補正を進めて足りない部分を録り足す方法がオススメだ。
・体調が崩れても十分に休めなさそうで不安
一日拘束の日、もしくは別日を一日犠牲にして回復に専念すること。無理に作業しても締め切り前に倒れるだけだ。
・締め切りまでに楽曲のクオリティが自分が納得するラインに到達するか不安
そこは経験からいって大丈夫だと思うし、ダメだったら別のタイミングのリリースで同じ曲をリベンジすればいい。別アレンジにはなるが、おそらくそれまでには今想像もしていない妙案が思いつくだろう。
・ギターの弾き直し・補正が死ぬほど面倒
サビの右ギターだけでいいから。気になってるのそこでしょ? もし余力があればAメロの左ギターのリズムのキレも少しだけ良くしておいてくれると助かる。
・リリース前にミックスエンジニアさんに渡すため最終的な仕上がりを予測できなくて不安
自分でミックスしても構わないが、好きなエンジニアさんに担当してもらえるのだから楽しみに待っていれば良いのでは。温かみのある聴き味にするのが得意な方のはず。不安だったらセンドでチューブアンプのシミュレータをうっすらかけてどの程度印象が変わるのか検証しておくべし。
【まとめ】
以上で問題点の書き出しと論破が完了した。これだけやっておけばひとまず目先の不安で手が止まることはないだろう。
ちなみにこの手法は、不安に対してポジティブシンキングで対応するより効果があるとされているロジカルシンキング(論理的思考)というものを応用した不安対策だ。自分の思い込みやワガママなどに対して、スマートに、時にユーモラスにアドバイスをするイメージである。
また改めて書こうと思うが、この手法は日常的に脳内会議をしがちな人や独り言・なりきり癖・空想癖のある人に向いているように思う。
まずは締め切りを乗り越えられるよう頑張ってこようと思う。成果の報告についてはまた改めて。