27歳春、初の天然酵母のパン作りに失敗
自家製天然酵母と私の物語を
ノンフィクションでお届けする。
思い起こせば1週間前ほどであろうか。
りんごから作る自家製天然酵母の
パン作りに挑戦する決意をした。
無印良○で密閉瓶を買い、
帰宅して一目散にキッチンへ。
(あ、手洗いうがいはしましたよ)
瓶を熱湯消毒しりんごを綺麗に洗い、切って瓶へ詰めた。
ワクワクとドキドキが止まらない。
なんならちゃっかり動画にも収めた。
お水と砂糖を入れ、密閉。
酵母の仕込みが終わった。
一大イベントを終えた私は
疲れからヨギボーに一直線。
その後の記憶は無い。
この日を境に、毎朝起きて瓶をチェックするのが楽しみで仕方なかった。
発酵の泡が出てきた時なんて、
サッカーW杯で優勝して
トロフィーを掲げる選手かのように
瓶を両手で掲げた。
家族には案の定、「大丈夫?」と声を掛けられ心配された。
いよいよ元種作りの日。
コロナ禍でもしたことのないようなくらい
綿密な消毒を行い、いざ出陣。
速やかに軽量を済ませ
速やかに混ぜ
速やかに蓋をする。
何と戦っているのかはわからなかったが
とにかく全神経を集中させた。
これが3日間続いた。
いよいよ決戦の日、食パンを作る。
元種も順調に発酵し
コンディションは抜群。
気分は最高⤴︎⤴︎
全ての材料の軽量を終え
いよいよパン作りが始まった。
ピーっピーっ
2次発酵終了のホイッスル。
ではなく音が鳴り響く。
ん??
その時事件は起こった。
生地、全然膨らんでないやないか。
その時の私は、彼氏にフラれたかのか?
という具合の落ち込みようだったに違いない。
もうこれはやけくそだ!
とはならなかったものの、
もう一度発酵を再開した。
なんとか思ったところまで発酵したので
もう無理かもしれないなと思いながらも焼いてみる。
心のどこかでは成功するんじゃないかと
まだわずかな希望は抱いていた。
私は生地を信じていた。誰よりも。
て、作り手は私1人しかいないか。
そして焼き上がりの合図。
そして、型から外す。
。。。
一目見ただけでその状況を理解した。
クラムの気泡と解いて、私の気性と解く
その心は?
どちらも荒いでしょう。
と解いてる暇もなく、酸味の香りが漂う。
オワタを再確認させられたのである。
では実食。
言う間でもない。
とんでもない悲しみに包まれた。
私の1週間の努力は泡のように弾けたのだ。
だがしかし
こんなことで終われるかい!!!
発生元が謎の情熱が湧いてきたのである。
失敗は成功の元。
原因を突き止めて次は成功させたい。
こんな気持ちになったのはいつぶりだろう。
久しぶりに沸いた情熱に頬が緩んだ。
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