母の呪い
専業主婦として生きてきた母は
何事を決めるにも家族優先だった
自分が何かしたいから
家族にフォローしてもらう
なんてことはあまりなくて
家族がそれぞれに仕事や学業に専念できるように
サポートする側の人間だ
人にはいろいろな考えがあって
性格もいろいろだから
自分が何かをしたい側の人がいれば
誰かを支える側にいたい人もいる
どちらを選んでもいいし
どちらが良いとか悪いとか、上も下もないけれど
自分の意思とは違う立場をまっとうしなければならなかったのなら話は変わってくる
母は家族のフリー要員だった
父の仕事に迷惑をかけないため
子どもが熱を出したら自分が動けるよう
いつも待機しているようだった
イレギュラーな対応はすべて母だった
そのために家にいるのだと母は言った
家族に尽くす
そんな時代でもあったんでしょう
女性は家庭を守る
それが当たり前で
疑うこともなかったかもしれない
でももう時は令和だし
その概念引きずってるなんて時代錯誤もいいとこ
自分軸
最近よく聞く言葉
ずっと私は家族を優先する相手軸の母とは違って
自分軸を生きているのだと思ってた
でも実際は
夫のために食事を用意しなければと思っているし
夫もそれがデフォルトだと思っているし
家族を大切にしたいといいながら
そのために自分を後回しにしていることも
結構あるんじゃないかと今になって気づいた
私は母と同じことをしている
この令和の時代に
自らその立場に置いている
もうやめようと思う
良妻賢母なフリして
我慢し続けること
家族に合わせて自分を後回しにしてきた
母の生き方の呪いを解いて
私は私
今の時代にフィットした生き方を選ぶよ