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「今は、黎明なだけ」漫画感想(3話)
あらすじ
ラーメンの汁で袖が汚れて激怒した優希に、洗ってやるからシャツを脱げと言う大河。そして自分のシャツを脱ぎ、洗っている間着てろと言う。洗濯が面倒な優希は大河のシャツを受け取り、大河は優希のシャツを洗ってくれるのだった。
勉強を終えて帰ろうとする優希とともに家を出る大河。初めて空き家で出会ったときから、大河はいつも優希と一緒に帰る。暗くて夜道が見えないなか、木の棒を一緒に持って。いつかひとりで夜道を歩くときはどうしたらいいのかと問う優希に、大河は明るいうちに帰れと言う。
明るいうちには帰れない優希。勉強も家でできない理由がある。
優希もいろいろ事情があってこの空き家を勉強場所にしていて、洗濯するのも面倒だと感じるほどの事情が。これは想像に過ぎないけども、いろいろな事情を考慮すると家に洗濯機ないのかなって思ったり。
だけど、絶対にそういう自分の弱みをひとにみせないで、四方に壁つくってひとりで生きている優希も切ない存在だよね。まだ10代なのに悟りすぎでしょというくらいいろんなことを達観しているし、冷静だし。
のちのち語られていくけど、この空き家で過ごした日々がずっと優希を支えてくれているんだよね。
自分のせいでシャツが汚れたとはいえ、わざわざ洗ってくれる大河もかっこよ〜!しかも自分のシャツ脱いで着ろって、ほんと、こんなひと実際にいたらあまりにも危険だよ…
ひとの気持ちを推し量れて、負担にならないように配慮できて、あの見た目に込められた繊細さが大河の魅力です…どんな育て方したらこんな良い男が出来上がるのか、大河の両親にインタビューしたくらい。
もちろん大河の生育環境も複雑だけど、その中で生まれた繊細さと優しさなのか、それとも実は両親がとても優しかったからなのか、もはや生まれつきできあがっていた男なのか。もうわかりませんが、とにかく素敵なナムジュですわ…
大河のイメージソングをあげるとしたら、uruの「紙一重」という曲かなあ、なんて考えたりしました。
“もっともっと強くなれたら 心の奥ずっとずっと変わりたかった 今も私はあなたのため何ができるだろう”
“いつの日も 迷いもがくことを 時に抗う強さを あなたは私に教えてくれたね 心重ねた日々 知った光と影は ずっとこの胸に息づいている”
このあたりの歌詞が優希を思う大河に合うと思ってます。この先物語が進んでいくと、もっと大河の心の内も描写されて笑みがこぼれたり、切なくなったりしちゃう😭
優希のイメージソングはYOASOBIの「優しい彗星」かな。
“ある日突然現れたその眼差しが 知らなかったこと教えてくれた 守るべきものがあればそれだけで こんなにも強くなれるんだ”
“深い深い暗闇の中で 出会い 共に過ごしてきた類のない日々 心地よかった いや、幸せだった 確かにほら救われたんだよ あなたに”
“強く大きな体に秘めた優しさも どこか苦しげなその顔も 愛しく思うんだ 姿かたちじゃないんだ やっと気づいたんだ”
もともとこの歌が大好きでよく聴いてるんだけど、聞きながら小説は漫画読んでたら、え、まさに優希じゃん!ってなった🥹
どちらの曲もアニメの主題歌になってるけど、本当に良い曲です。もうひとつふたりのイメージに重なるような紹介したい曲があるけど、それはまたの機会に〜!
ああ、ていうかまだ3話なのに、もうこんなこと言っててどうするんだ!