クラウドワークスで過ごした5年間を経て、新しい挑戦を始めます。
このたび、5年と4カ月お世話になったクラウドワークスを卒業して、新しい挑戦を始めることにしました。
クラウドワークスでは本当にいろんなことを経験させてもらいました。デザイナーとして事業に貢献する事はもちろん、事業のミッションビジョンを再定義をしたり、デザインシステムの構築に長期的に取り組めたこと。終盤には「クラウドタウン」っていうコミュニティの立ち上げにも加わり、ユーザーさんと近い距離で仕事ができたのも楽しかったです。気づけばあっという間の5年。いやー、ホントに時が経つのって早いですね。
最近、挨拶のたびに「次は何をするの?」と聞かれることが多くなりました。そのたびに答えてはいるものの、どうも「なぜやるのか?」までうまく伝えられず、モヤモヤしていました。なので、ここでしっかり言葉にしてみることにしました。感謝の気持ちと、自分自身の決意表明を込めて。
次に何をやるのか
簡単に言えば、以下の2つです。
事業後継者(仮)として家業に関わる
フリーランスのデザイナーとして活動する
これだけ書くと「で、それで何がしたいの?」と思われるかもしれません。なので、次に「なぜやるのか」をじっくりお話ししますね。
地方創生に向けた取り組み
私が次のステップとして挑戦したいのは、地方創生です。「地方創生」というとちょっとお堅い響きですが、要するに、地方をもっと元気にしたい!ということ。例えば、人口減少や後継者不足、地方で働く女性たちの課題など、地方にはまだまだ解決しなければならない問題がたくさんあります。それを、家業(造園会社)に携わることで少しでも変えていけたらと考えています。
地方では今、「ベンチャー型事業承継」っていう新しい動きが注目されています。昔からある事業をそのまま引き継ぐだけじゃなくて、新しい視点を持ち込んで地域の可能性を広げようっていう試みです。
ベンチャー型事業承継
若手後継者(アトツギ)が世代交代を機に、先代から受け継ぐ有形・無形の経営資源を活用し、新規事業、業態転換、新市場参入など、新たな領域に挑戦することで、永続的な経営を目指し社会に新たな価値を生み出すこと。
「ベンチャー」といってもIPOやバイアウトを目指すことだけではありません。アトツギが地域に根を張り、企業永続のために、小さな挑戦を重ねることこそがベンチャー型事業承継の定義です。
「アトツギベンチャー思考」を読んでこの考え方に共感したというのもあり、私がまず行う目下の動きでは、オンラインで出来る業務から始めつつ並行して家業を知ること。実際にその場の空気を吸って、そこにいる人たちの声を聞くことです。社長や職人さん、取引先の方々まで、いろんな人の話をじっくり聞いて、どんな課題があるのか肌で感じるところから始めたいなと。
長い目で見たときには、「リジェネラティブ企業」や「ゼブラ企業」のような会社づくりを目指しています。ちょっとでも「なんか最近良くなってきたよね」って言ってもらえるような、そんな地域の未来を一緒に作れたらいいなぁって思っています。
![サスティナブル企業とリジェネラティブ企業の比較。目的、](https://assets.st-note.com/img/1732669044-nwx9XNMFE8hSJTLV7rtaZ1kI.png?width=1200)
![ユニコーン企業とゼブラ企業の比較。ユニコーン企業の目標、急成長と高評価額。資金調達、巨額の資金調達でスケール拡大。ビジネスモデル、高リスク・高リターンモデル。成長のスピード、急速成長。社会・環境への配慮、二次的である場合が多い。投資家志向、投資家利益を優先。例、 Uber(ライドシェア)、Airbnb(宿泊仲介)。ゼブラ企業の目標、持続可能な成長と社会貢献。資金調達、資金調達よりも安定性とコミュニティ重視。ビジネスモデル、低リスク・持続可能なモデル。成長のスピード、緩やかな成長。社会・環境への配慮、企業活動の中心。投資家志向、ステークホルダー全体に利益を分配。例、Patagonia(環境保護型アパレル)、B Lab(認証機関)](https://assets.st-note.com/img/1732669389-rc7CWRm2XjpPbJMT9xqBuDh5.png?width=1200)
コミュニティを通じた共創
地方創生と聞くと難しい言葉が並びがちですが、私が大事にしたいのは「人と人とのつながり」です。
たとえば、クラウドワークスで運営していた副業・フリーランス向けの「クラウドタウン」をはじめ、未来志向のアトツギを応援する「アトツギファースト」、町工場を応援したいファンと企業が共創する「町プロタウン」など。それぞれコミュニティごとのコンセプトを軸に、共感した人が集まっています。
私の家業は創業100年を超える小さな造園屋です。まずはこの地元で培われたつながりを大事にしながらも、外部とのコミュニティや新しい接点を作り出し、多様な視点を取り入れていきたい。
それは、単なるネットワークづくりではなく地域を基盤とした持続可能な共創プロジェクトを実現することを目標としていて、私がそのハブになり、新しい価値を生み出す役割を果たせたらと思っています。
新しい働き方を模索する二拠点生活
これから、東京を拠点にしつつ、群馬の家業にも関わる二拠点生活を始めます。都会と地方、それぞれの良さや課題を肌で感じながら、私にとっての理想的な働き方や生き方を模索していく予定です。
というのも、家族の病気や出産後の働き方のギャップを間近で見てきたことがきっかけで、「もっと誰もが自分らしく働ける環境って作れないのかな?」とずっと考えるようになったんです。これまでクラウドワークスで学んだ「リモートワークで企業と個人をつなぐ仕組み」。これを活かして、家業や地方の働き方にも新しい選択肢を取り入れていけたら、ちょっと面白いことができるんじゃないかなとワクワクしています。
今の理想は、家業に4割、個人事業の仕事に6割の時間を使うこと。でも、この配分はきっと変わるだろうなと思っています。生活しながら、少しずつ「これだ!」というバランスを見つけていきたいです。
というわけで! お仕事ください!!(週3稼働OKな案件、大募集です。しかもソーシャルグッドなサービスだとさらに嬉しいです。欲張りでしょうか。でも言うだけはタダですよね!)
さいごに
以上が、これからの私の挑戦と目標です。正直に言えば、この先いろんな壁にぶち当たると思いますし、「理想ってこんなに遠いの?」って青空を見上げる日もきっとあるでしょう。でも、それでもやっぱり、新しいことに挑戦するワクワク感や、学び続ける楽しさ、変わり続ける自分への期待感は、私の中で消えない火みたいなものなんです。
今回の挑戦も、クラウドワークスで得た経験や出会いがなかったら、選んでいなかった道だと思います。だからこそ、この道を選べた自分にちょっと誇らしい気持ちを抱きつつ、これまで支えてくださったすべての皆様に、感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございました!
まだまだ未熟者ですが、今後の活動なども引き続きnoteで発信していくのでこれからもどうぞ温かく見守っていただけると嬉しいです。そしていつか、またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。
ちょっと照れくさいですが、その日まで、お互いがんばりましょうね!
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