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好きな料理の型さえ覚えればいいー私の日々のごはん10選

最近、きょうの140字ごはんで有名な寿木けいさんの著書『いつものごはんは、きほんの10品あればいい』や、料理家の上田淳子さんの著書『子どもはレシピ10個で育つ。』を読んで、「確かに日々作っているのは10品くらいの料理しかないな」と感じました。定番の10品を軸に、その日冷蔵庫にあるものでアレンジすればよいだけ。それが名もなき料理になります

日本に限らず世界中にレシピは無限にありますが、自分や家族が好きなものは限られてくるはず。それから毎回料理本やアプリを開いて分量を見るのはたいへんなので、最初はレシピを見ながら何度も作り、自然に手が動いてしまうくらい身体が覚えた料理を普段のごはんの軸にするのがよいのかなと思いました。このnoteでは私の日々のごはんのベースになっている10品をご紹介します。

【日々の10品】
①具沢山味噌汁

②お刺身の薬味和え
③肉炒め
④しらす(ちりめん)を使った和え物・炒め物
⑤ざざっとサラダ
⑥焼き野菜、茹で野菜
⑦オイル蒸し
⑧酢の物
⑨煮浸し(さっと煮)
⑩汁麺

【とりあえずこれさえあれば】

①具沢山味噌汁

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Twitterに投稿している#今日の一汁一菜 でいちばん登場するのが具沢山味噌汁。だしは昆布からとったり、顆粒だしやだしパックを使ったりですが、豚バラなど肉類が入るときは十分にだしがでるのでだしはとらなくてOKです。今の時期なら、アスパラガス、菜の花、スナップエンドウなどなんでも入れてしまいます。油揚げとカット豚バラは肉っぽさがほしいときにすぐいれられるので冷凍で常備しています。とりあえずお腹すいたけど食べるものがないとき、コーヒーやお茶に飽きたときはかちゅー湯を飲むとグッド👇

②お刺身の薬味和え

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小さい時から変わっていない好物・お刺身。切ってあるし、醤油つけるだけですぐおいしいのでよく買います。サクで買うと結構な量あるので、半分はお刺身で食べて、半分は薬味と和えて漬けておくことが多いです。ご飯にも合うし、お酒のアテに最高です。醤油&みりんの甘辛味は鉄板ですし、ポン酢(または醤油、ナンプラー)+ごま油、も最強です。柑橘系を絞っても香りが立ってよい。レシピはこちら👇

【豚バラとしらすに頼れば大丈夫】

③肉野菜炒め

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おかずに困ったな〜というときは、豚バラとその日冷蔵庫にある野菜で炒め物にします。味付けは醤油のみ、塩のみ、醤油+みりん、ナンプラー、オイスターソースなど。気分でにんにくや生姜で香りをつけるのもありですし、ラー油や唐辛子で辛くしても◎豚バラはみそ汁に入れれば豚汁になるし、我が家の食卓には欠かせない食材です。

④しらす(じゃこ)を使った和え物・炒め物

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しらすやじゃこも必ず冷蔵庫に常備しています。和え物、炒め物、サラダ、そのままごはんにかけてもおいしいですし、和洋中なんにでも合うのもありがたい。しらすでなくて、ハムやベーコン類でも良い類ですね。

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葉のかぶを買ってきたときは、必ず葉っぱで甘辛炒めを作ります。1cm幅に切ったかぶの葉を油で炒め、醤油:みりん=1:1で入れ汁気ちょっと残るくらいまで炒めたら完成。じゃこやしらすを入れて、ごまとかつお節も欠かさず入れます。かつお節が調味料の汁気を吸ってくれて汁っぽくならないので常備菜にぴったりです。

【最低限の手間で最高においしい副菜】

⑤ざざっとサラダ

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お腹が空いてしまうと完全にやる気がなくなってしまう人間なので、どうしようもないくらいお腹が空いていたらまずはじめにざざっとサラダを作って食べてから、何を作るか考えます

この日に作ったのは、小松菜を食べやすいサイズに切って、しらすとごまを上にぽんと乗せて、ポン酢とごま油をかけただけ。3分でできます。箸でまぜながら食べればドレッシングと葉っぱを和える工程も省けます。

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それから、炒め物に濃いめに味付けをして、葉っぱの上からかけて具沢山ドレッシングにする方法もよくやります。写真は塩胡椒で炒めた舞茸とルッコラのサラダです。

⑥焼き野菜、茹で野菜

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She isの記事でも紹介しましたが、切るのもめんどくさい日は切らずに茹でただけ、焼いただけの料理をよく作ります。いい野菜が手に入った時も、ただ茹でて塩とオリーブオイルで食べるのです。野菜がおいしいのだから、それで充分じゃない!

⑦オイル蒸し

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こちらもShe isの記事でご紹介した「葉っぱのオイル蒸し」。オイル蒸しはオリーブオイルとほんの少しのお水で野菜をゆっくり炒め、うまみをじっくり引き出しくたくたの食感に仕上げる調理法です。小松菜や菜の花、ブロッコリーなど歯ごたえのある野菜がヘロヘロのクタクタになって、その食感と芳醇な香りといったら……!私の料理レッスンでいちばん人気のレシピです。葉っぱ系で迷ったらとりあえずこれを作ります。ほうれん草などは1/4くらいの量にかさが減るのでたくさん食べられます。ストウブなど厚手の鍋で作るのが定番ですが、フライパンでもできます。

【いつでも食べられる箸休め】

⑧酢の物

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改めて、しらすの登場頻度の高さに驚いています。話を戻して、時間に余裕があって醤油系のおかずが多い時に作るのが酢の物。塩もみきゅうりとわかめ、冷蔵庫にあればしらすやタコも入れて酢の物にします。味付けはおいしいお酢と砂糖と塩。酸味があってお口直しにぴったり。ちょっと多めに作っておけば、深夜にお腹が空いても安心です。

⑨煮浸し(さっと煮)

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青菜と油揚げをだし:醤油:みりん=10:1:1の割合のだし汁でさっと煮た一品。10分もあればできてしまうのに、玄人らしい仕上がりなのでよく作ります。食卓の名脇役ですね。作り方はクックパッドのアプリ「たべドリ」のYoutubeで私が作り方を解説しています👇

【お金がかからない贅沢】

⑩おいしいだしを使った汁麺

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家にいる日は鶏ガラからゆっくりだしをとって汁麺を作るのが好きです。鶏ガラも麺も100円程度なのでたいしてお金はかからないのですが、この一杯を食べるために時間をかけて作っていることが贅沢で楽しい。下処理した鶏ガラと生姜やネギなどを入れてことことだしをとるだけなので、かかるのは時間だけです。近々こちらに関する記事も公開されます。

以上が私の10品です。これらの組み合わせや今時期だと近所のテイクアウトなどを活用して食卓を組み立てています。10品挙げてみましたが、10品ないといけないわけでは全くなく、3品でも5品でも、自分や家族がよければそれでよいのですよ。ぜひみなさんの定番ごはんも教えてください!

最後に宣伝です!私の初書籍『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。』が発売中です。今日ご紹介したレシピをはじめ、きどらずに毎日食べても飽きない料理をご紹介しています。週3回の自炊で食材を使い切れるように献立を組んであるので、計画的にお買い物したい方にもおすすめです!


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山口祐加@自炊料理家
みなさんのサポートが励みになります。 「おいしい」の入り口を開拓すべく、精進します!