こと葉たち セビリャーナス 10 うつせみヤceramist 2024年4月3日 15:30 ふふとした時に思い出すテッパンな記憶ってあるよな小学校のグランドとか中学時代のバスケット試合とか大好きだった人の背中とか、、19の時にバックパッカーしていたスペインはその歴史的背景から地方により文化がかなり異なりまるで違う国みたいだったのでずいぶん面白かったスペインあるあるイメージのひとつフラメンコは、アンダルシアという南部地域の舞踊その主要都市のひとつにセビリアがあるセビリャーナスとは、ゴリゴリなフラメンコがお気軽ライトになった感じ二人一組になって向かい合って踊るもの比較的、踊りやすい点で丁度、盆踊りと似てるような気がするスペイン3大祭りのひとつセビリアの春祭り、フェリアでは各寄り合いごとでカセータというテントを張りセビリャーナスを踊りまくる数パターンしかない曲を繰り返し延々艶々踊る一張羅を着立てた男女は大ホルモン大会会場の熱気はウキウキワクワクメラメラムンムンしている男女数人のグループに珍しい東洋人だからか声をかけられ一緒に歩き出すやいなやどさくさまぎれにひとりの人がおしり触わってきたからキツめに睨んだロシエンテ(ごめんよ)ロシエンテ、言ってるムリアディオス(ばいちゃ)そんな、しょーもないこともあったけど以下、本題セビリャーナスにまつわる印象深い思い出それまでの旅路あちこち宿泊する日々に少し疲れていたのでここらでちょいとゆっくりしたいし、お祭り中はハイシーズンで宿代が高いから、と一ヶ月間、街はずれの学生寮のシェアハウスに紛れこんでいた部屋の掃除に来てくれるおばちゃんがセビリアからお祭り用臨時バスで1時間半離れたロシオという聖地のお祭りで知り合いとテントを張るというよかったらおいでと誘われお言葉に甘え伺ったロシオは不便な処なので、行ったらおいそれと帰れないみんなして泊まり込むガチなやつ食事も終え夜、暗がり親戚同士やら知り合い同士大人から子供まで30人位がひとつの円になり順々に中心に出てきて自分のセビリャーナスを踊る老若男女皆、思い思いに踊る違うようで似てる似てるようで違う演歌でいう節回しというか各々の芸風というか振り付けは同じだけれど醸し出されるものがそれぞれにさまざまさまざまにそれぞれなにがイチバンとかどうが正しいとかないその人はその人の踊りを踊る足の運び手の上げ下げ顔の傾け方ふたりの間合い皆、違う曲に合わせてたまに自転しながらクルクルお互いの位置が何度も入れ替わるいやー、いいもの見させてもらってるぅ。と、しみじみ感じ入っていると、「あんたも踊んなしゃい。」と、無茶ぶりされる無理無理無理無理いくらなんでもいまは無理しかし、この場に居合わせていて踊らないなんて、絶対ありえないっしょ。と、言わんばかりの目には見えないアンダルシア圧がヒシヒシしてくるぅこーなったら、見よう見まねでも超ド級に下手くそでもいいやいや、下手とか、上手くないとか、そんな野暮なことを考えてるのが逆に違うんだと腹をくくり前へ出てで、でも、やっぱり、記憶がぶっ飛ぶほど恥ずかしかったけれど、ほろ苦い思い出ながら、あの時分け隔てなく踊りを促してくれたアンダルシアの方々の飾らない雰囲気や〈大切〉を共有する気持ちや、踊った後、相当の気恥ずかしさで呆然気味のわたしにひとりの子が何か書いてー。と帳面を差し出したので「露四男」(ロシオ)と書いたらなぜか爆受けしてからの、あたしの名前も書いてー。とうれしそうに集まってきた子供たちの顔を、たまにたまーに だけどふと想い出してほんと 嬉しい気持ちになる人間いいな。って、思う↓ご参考までに(すべて実話であーる) ダウンロード copy #旅 #思い出 #文化 #スペイン #バックパッカー #踊り #アンダルシア #セビリア #人間っていいな #旅先の思い出 #セビリャーナス 10 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート