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無力
久々に仕事で悔しくて涙が出た。
前も書いたかな、私の仕事は人材育成に関わること。ある意味、誰かの人生に大きく関わる、影響する仕事である。
物事は合意されたルールに基づいて決定される。そんなことは分かってる。でもそこに様々な条件や予測していなかった事態が起きた際、本当にその合意されたルールを適用してもいいのかと思う。本当に平等なのか、公平なのか、適切なのか。先週からものすごく悩まされている。
どうにかして、ある人を救ってあげたいと思った。評価が決して悪くないのにルールに基づくとどうしても対象から外れてしまうこの人。なんとか余白がないのか、日本の上司にも相談し、もしかしたらいけるかもという可能性にかけて関係者に打診したがダメだった。ルールだから、合意されたプロセスに基づいて決めるしかない、と。
悔しかった。私は人に関わる仕事をして、将来希望が持てる、可能性を持った人のサポートをしたいと思ってこの仕事を選んだのに、この人を救うことができなかった。ルールだから。それが理由なのが悔しかった。
ルールは見直しが必要である。常に正しいルールなんてない。ルールを決める人が違和感に気づかなければならない。おかしいと思ったことを発言して変えていかなければならない。本当にこれでいいのかって考えなければならない。
本当は、この〜しなければならないってあまり好きな表現じゃないのだけど、今日は使わずにはいられない。
無力で無力で涙が出る。私が泣いたって何も変わらないけど、目の前の不公平さに何にもできない自分に腹が立って泣けてくる。
そして改めて、自分は人の人生に関わる仕事をしているのだと実感し、私は血の通ったやり方でやっていこうと勝手に誓った。人は物じゃない。生きている。だから事務的に処理しない。効率性とか合理性とかで片づけない、と。
同じ轍は踏まない。