図書館利用の手引き
お遍路のすすめや阿加流姫であれこれあれこれ謎知識がちりばめられているけれど、ネットに落ちてるわけでも妄想なわけでもなくて、大体は本からだ。
絶版のものも多く、買えたら買うけどプレミア価格で10万するものもあって、そうすると図書館に頼ることになるのだけど、ないんだよね……。
本を読みたい! 手に入らない!
市区町村立図書館は専門書は買わない
市区町村のホームページで資料収集方針が大体公開されている。
それを読むと、広く一般に供するものを買うので、ほぼほぼ専門書は購入されない。
100%ではないのは、図書館によって「特色ある図書館」として特定ジャンルの本を集める方針にしているところもあるためだ。
また、一般書でも古くなると除籍される。
図書館同士は隣接する図書館と連携を取ったり、都道府県立図書館と連携を取ったりしているため、それらのどこかに一冊あれば利用者の求めに応じられるという考えのもとでだ。
図書館も書棚のスペースは限られており、新刊を買うならば何かは減らさなければならない。
それで、手に入らない本を図書館で借りたいとなったら、相互貸借を依頼することになる。
相互貸借を依頼する前に
図書館では、最悪国会図書館から借りればいいと、地域最後の一冊すら除籍することもあるし、専門書だと都道府県立図書館にもないことがある。
国会図書館の本は、国会議員以外は館外持ち出しが出来ない。
相互貸借に応じてはくれるが、地域の図書館の館内での閲覧となる。
ちなみに国会図書館は国内で出版され流通されてる本は納本義務があるので、全て所蔵しているはずだ。
自費出版の本も納本出来る。(納本を勧められている)
国会図書館に二次同人誌があるかもしれないとか、アツいね(*゚▽゚*)
館内閲覧だと、ゆっくり読めないし、色々厳しいので国会図書館にしかないのかどうかをあらかじめ検索して置いた方がいいよね!
そこで活躍するのがこのサイト。
ここで自分の使える範囲内の図書館にあれば話は簡単だ!
ない場合は、国会図書館のお世話になるが、古い資料だとデジタル化していることもある。
あんまりに古すぎて活字ですらない本なんかは公開されててネット上で読めたりもする。
何も相互貸借しなくてもいい。
デジタル化されてない場合は、国会図書館のサーチエンジンを使う。
結果には都道府県立図書館や大学図書館も入る。
これで国会図書館以外にあれば行ける範囲なら行っちゃうし。
これでほとんど全部本は見つかる。
なお、大きな地域図書館(中央館)に「レファレンス」を依頼すれば、書名がわからなくて何を調べたいかだけわかっている状態でも、専門員がここまでのことをしてくれる。
図書館を活用しよう!
どの本を見ればいいかわからない
本の中身を知らないから読みたいのであって、中身を知らない状態でそれが調べたいことに適してるかわからないじゃないか。
それが一般的な意見だと思う。
そこで、どんな本を読めばいいか、なのだけど、普通にGoogleで調べたいキーワードを入れてみればいい。
そうするとAmazonや大手書店サイト、CiNii researchなどがヒットする。CiNii researchは論文のサーチエンジンだ。
そこから評判の良さそうな本を一冊読めば、その参考文献を辿るだけで案外見つかる。
最近は出版不況のせいなのかセンセーショナルな本が多く手堅い本が出ていない印象があるが、きっと「昔の歌はいい曲が多かった」というのと同じで、たくさん出版されたもののうち残っている本が良いものだと言うだけなのだろう。
しかし朝鮮関係の歴史書は明らかに出版されなくなってるんだよな……。
韓国が三国史記を正式な歴史書に採用して、檀君神話が事実だと言い出してるせいかな。
三国遺事は手元に置きたいので出版してほしい。図書館の本も壊れそうなほどぼろぼろだし。
何なら電子書籍でもいいのだけど。
日本十進分類法
書店では役に立たないけれど、図書館なら日本十進分類法で置いてあるので目的のジャンルがわかれば書棚に行って見てくるのが早い。
図書館のレファレンスもおそらく最初はこれを試している。
ちなみに阿加流姫で使うのは210.273だ。
日本十進分類法は上の桁から読んでいく。
2が歴史、1が日本、0が日本全体、2が原始時代、7が弥生時代、3が邪馬台国。
図書館の書棚に並んでいるときは小数点以下が1位までしかないことがある。
その時210.2を見ればいい。
都立図書館に行こう!
私は23区内なので基本的には区立図書館を使うが、区立図書館にない本は多い。ちょっと古かったり、東京じゃない地方の地域史だったりすると一般書でも所蔵がないことが多い。
一般書であれば都立図書館が所蔵していることも多い。
相互貸借で借りられるが、参考図書は相互貸借してくれない。
そこで直に行くことになる。
なお、都立図書館は地域図書館の支援を目的としているため、一般利用者の館外貸出は行っていない。
県立図書館は県によって貸出をしていることもある。
取り寄せよう
まずは検索して都立図書館にあり、参考図書だとわかった場合、取り置き・取り寄せが出来るのでそれを利用してから行くと安心だ。
利用登録してネットから行える。
利用登録しても館外貸出は出来ないのが難点だけど、参考図書でなければ相互貸借で区立図書館から借りられるのでまあいいか。
図書館に出向こう
都立中央図書館は東京メトロ日比谷線広尾駅が最寄りだ。有栖川宮記念公園の中にある。
都立多摩図書館は西国分寺駅から徒歩15分弱、団地の向こう側にある。
私は都立中央図書館を利用するので都立中央図書館の行き方を書くと、広尾駅の1番出口を出てからは案内標識の通りに行けば都立中央図書館には着く。
有栖川宮記念公園の池のほとりの右側に沿って行き、階段を上って出た広場に面して都立中央図書館は建っている。入口は広場からもう少し進む。
入口を入ると利用券をもらう。首に掛けられるようになっていて、その利用券で取り寄せた本を受け取る。
閲覧席の予約も館内で出来る。
コピーを取ろう
コピーは利用申請をする。
特定の資料はコインコピーを使えず依頼するため、1枚25円かかる。
都立図書館にしかない本は特定の資料になりがちだ(泣)
コピーの申請書はあちこちにあるのでそれに記入するが、コピーするページにふせんを貼ってはいけないので、申請書の近くにある短冊も持っていく。それを挟んで目印にする。
帰りにお菓子を買おう
いや、折角広尾まで来たんだしね……。
メゾン・ダーニ
都立中央図書館からは広尾と90度方角が違う。15分程度で着く。
今はコンビニでも買えるようになったが、バスクチーズケーキを日本で紹介したお店で、バスクチーズケーキ専門部門のガスタは一時は大行列だった。
メゾン・ダーニの名物はチーズケーキではなくてガトー・バスクという焼き菓子だ。
クッキーにさくらんぼのジャムが入ったものなのだが、クッキー生地がおいしくて、そこに酸っぱいさくらんぼのジャムが入ることで絶妙なハーモニーを醸し出す。ガトー・バスクは自由が丘の名店パリセヴェイユなどでも買えるが、メゾン・ダーニの香ばしくさくさくとおいしいガトー・バスクも是非食べてほしい。
メゾン・ジュヴォー
こちらのお店は広尾駅、3番出口方面なので、電車の頭と尻尾の距離がある。
井村屋の傘下なので色眼鏡で見がちだが、レベルは高い。
名物はロカイユという大きなメレンゲの焼き菓子だが、私的にはここと青山のレザベイユでくらいしか見かけないカリソンをおすすめしたい。
格別美味しいわけではないが、幸福のお菓子と言う別名があるお菓子なのだ。
しかも、材料がメロンにオレンジ水にアーモンドに米シートとわけがわからない(笑)
食べたくなったらメゾン・ジュヴォーで売っている。