ヤングケアラー②
ヤングケアラーを知りたくて、報道機関の動画から
前回、私もヤングケアラーだったんだと書きました。でも、ヤングケアラーといっても幅広いです。もっと、色んなケースを知りたいって思った。その資料の1つとして、報道機関の動画配信を見てます
事例1
高校2年生の時、祖父の介護を1人で担っていたAさん。
脱水症状で緊急搬送された祖父。
仕事の忙しい母から、付き添うよう呼び出された。
その時、末期ガンと診断されて入退院を繰り返す。
Aさんは介護という役割に対して自宅での居場所を見いだしていた。
母は介護拒否、父は海外赴任。
介護に疲れながら、学校に通っていたそう
※TBS報道特集、2018年12月15日放送。
『私を説明する言葉があったんだ。語り出した若者たち』より引用
この事例を見ていて、やっぱり出てくるのは外部からの、言葉。
両親に介護を頼めばいい
簡単に言うなぁって感じました。家族の状況を知らないで、簡単に
あなたじゃなくて、親に頼めば、その分は勉強時間に当てられる。そうすればいい。
すごい冷たいなって感じた。恐らく、Aさんの担任は高校生の子が介護をしてて親は?ってなったのでしょう。大人がやるべきことをやっているのは違和感だし、守るため?に親に頼めばいいと安易に発したのではないかと感じた。
でも、それが出来なかった彼女。
両親に介護を頼めば済む
ようなことを言われて、それが困難なのにって辛くなって助けを求めにくくなった。
この事例を何回も繰り返して見たことで感じたこと
※個人的な見解です。
簡単に親に頼むことが出来ない状況だったこと
家庭内に介護することで居場所を作っていたこと
誰かに助けを求めても、ヤングケアラーと思って、あなたではなく両親に頼むよう話しなさいと、突き放す言葉をかけたことで助けを求められなかったこと
誰も、彼女に『頑張ってるね。話聞くよ』とは言わなかったんだなって。労うことより、まずは親の批判。
母からの介護拒否だって、責めること出来ないと思う。言葉にすれば
なんて、母なんだ❕子どもにやらせて
ってするのは簡単です。私も介護を拒否する側の経験しましたが家族の介護や看護の拒否って、特別な家庭に起きることではないです。
学校側も、全ての生徒の家庭環境を暗記しているわけではない。
でも、この事例の場合は逆に精神的に追い詰めたのでは??
介護は両親に任せて、その分の時間を勉強時間に当てれば済む
みたいに、正論が彼女を追い詰めて助けを求められなくなった。
何で、労うことをしないの?
確かに、高校生が祖父の介護を1人で自宅でして親は拒否や海外赴任で関わりはしなかったという問題点はありました。
卒業後、県外の大学に合格していたが祖父の介護を理由に
両親は学費の支払い拒否。
そのため県内の大学に通い祖父の介護を続ける。
その年に祖父が亡くなる。
それと同時に祖母の認知症が発症。
それをきっかけに実家を出ている。
ヤングケアラーは、その人の数だけ、様々なケースがあって、色んな理由がある。
今回のケースに限れば
自分の居場所を、介護という役割で維持してきた
でも、それを両親は気づかないで祖父の次は祖母❕ってなり、誰がやるのかってなったらAさんという選択肢が濃かったのかな?
でも、ちゃんと
私は、やらないと意思を示して実家を出ています。
2度とあんな生活に戻りたくないという
報道特集でしかわからないけど、想像を絶する生活だったんじゃないかな?
周りから理解されず、両親に頼めという門前払いのような言葉。それが出来るなら、やってる。
すごいしんどかっただろうな。人生の選択肢も介護という役割で狭くなる。
両親に次いで責められるのってケアマネジャーだったりもする
次々と誰かを責めても、根本的なことは解決しない。
周りが気付くべき?
昔みたいにご近所付き合いが当たり前でいた場所はいくつある??
今は隣に住む人も知らない現代です
無関心が人を追い詰めていくんだなって思う
カタカナ使って、格好良く
ヤングケアラー
なんて言うけど、違和感だな。。
だけど、この事例のAさんは
私を説明する言葉がヤングケアラーなんだ
と言った時、気持ちの整理は出来たのではないかと思う。