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二人暮らしの夕食作り。「意外性、手軽さ、味」の3つを満たすレシピ本を見つけた
去年の夏から同棲を始め、大学で栄養学を専攻した私は、料理担当に立候補してほぼ毎日二人分の夕食を作っている。彼は、掃除と収納担当だ。
栄養学を学んだといっても、一人のときは夕食を納豆ごはんで済ませる日があった。だが、相手がいると料理の見た目やマンネリ化を気にしてしまう。
帰宅して40分以内で作れる夕食のレパートリーを増やしたい。そう思っていたときに出会ったのが、料理家・今井真実さん著「フライパンファンタジア 毎日がちょっと変わる60のレシピ」だった。フライパン1つで、焼く・煮る・茹でるなどして一品を作るレシピ集である。
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30分以内というキリのよい時間ではなく40分としているのは、調理の時間を測っていると30分ではどうしても調理が終わらない日がほどんどだったから。調理時間は短ければ短いほどうれしい。
本書の中で最も気に入っているのが、常備食材とあまりがちな調味料との新たな組み合わせを発見できる点だ。
例えば、「鶏肉とれんこんのローズマリーソテー」(26ページ)の味付けは、にんにくとローズマリー、塩の3つだけ。にもかかわらず、一口食べると「こんなに複雑な味が家で作れるの?」と感じる一品になる。
味の意外性と約20分で完成する手軽さから、我が家ではこのレシピを2ヶ月で5回作り、毎回あっという間に完食した。加えて、料理の見た目が美しいので、芽キャベツを加えて、クリスマスディナーのメイン料理にもなった。
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二人分の夕食を作るようになってから、本や動画を見て新たな料理に挑戦している。彼は出した料理に文句は言わないし、「おいしい」と言ってくれる日がほとんどだ。
ただ、本書を購入する前、別のレシピ本を買ってトライしてみたときのこと。30代の彼には味付けやボリュームが物足りなかったようで、2、3口食べたあと調味料で味を足し、別の料理に手を伸ばしていた。
一方、「フライパンファンタジア」のレシピは一品で満足感があり、毎度彼の「おいしい」がやってくる。「新発見、手軽、味」を兼ね備えているのだ。本棚ではなくキッチンに並べて、何度も開きたくなるレシピ本だ。