DAY7 ノイズ。個室セル。
4日目にそれまでの
呼吸を観察する アーナパーナ瞑想から
本格的に身体全体を観察する ヴィパッサナー瞑想に移り、
ますます心が研ぎ澄まされ
クリアになってくるのを感じる。
7日目の朝いつも通りに
am4:30から瞑想ホールで瞑想を始めると
なぜか全然集中が出来ない
その原因は
遠くの方で聴こえるヴォーーーンといった音、
遠くで走ってる車や、ヘリコプターや飛行機の様な音
何かはハッキリとしないけど、
とにかく機械工事音が聴こえてきて凄く気になってしまった。
私は職業柄か音に意識を持ってかれやすく、
日本にいると 近くで会話してる人々の声の細部まで
聴き取れてしまい 自分には全く関係のないことに対して
謎に動揺したり、考えてしまったりする癖がありました。
ヴィパッサナーを始めてからは
少しずつ 自分の不快な音にも動じなくなってきて
私にとってそれは良い効果でした。
このコースに参加すると、毎回だんだんと
耳がクリアになってきて
音の細部まで細かく聴こえてくる様になるのを実感する。
そのせいなのか、その日のたまたまだったのかは
分からないけど その日は本当に外がうるさく感じ
朝4時半から何なんだろ…と思い
瞑想に全く集中出来なかった。
初日に奮闘してた汗よりもきつい
音の鳴ってるほうへ
絶対に見える訳がないのに、わざわざ見に行ったりした
どうしよう と思った矢先
個室セルを使うことが許可された。
個室セルは
ひんやりしてて、調子が良い。
静かだけど 全室スピーカーが完備されていて
皆一斉に 瞑想のインストラクションを聴くことが出来る。
ここではめちゃくちゃ集中出来た。
そのお陰で、その後グループ瞑想で
瞑想ホールへ戻っても、音はそこにあるが
意識はまったく気にならなくなった。
この感覚は本当に不思議で
この瞑想をする前の私は、
例えば 好きじゃない曲がかかった時
Hiphopのクラブで、誰かが思いっきりキャッチーなEDMを掛けたとしたら
私は思いきりの嫌悪を表し、その場からすぐに立ち去ってたかもしれない。
オーガナイザーに「あのDJはどこの誰」と尋ねて苦笑いしてたかもしれない。
この1-2年でそれは変わった。
今はどんな曲が掛かっていても、その曲の面白いところを探せるようになった。
DJはそれぞれがいいと思った曲を流している訳だから
そこから学ぶものは絶対にあるし、
Hiphopだから、EDMだからという垣根を作って拒絶するのは現代ではナンセンスで、そこで嫌悪するのは勿体ないことだと私は感じる。
今回の個室セルのおかげで
その自己トレーニングが強化されて、
とても有り難く感じました。
これらの施設は全て寄付金で造られており、
コースに参加するにあたって
参加費用は一切かかりません。
毎日の食事も
施設の建設も
あらゆる物がダーナ(寄付)で成り立っており、
10日間に一度でも参加したことのある生徒は
次から奉仕者として参加出来ます。
私は前回奉仕者として参加しました。
私がこうやって海外に来て経験を重ねられるのも
確実にこの瞑想の恩恵や、
ここで出逢った人々のおかげであると言えます。
詳しくは分かりませんが、
沢山の人々がこのセンターで修行し
社会に戻り 沢山のお金を稼ぎ、
そのお金をここに寄付されていることは明らかで
本当に素晴らしい仕組みだなと思います。
寄付金がどの様に貢献されてるのか、
どう使われてるのかも 展示してあり
明白に見ることができます。
ちなみにこちらのパコダは少しリゾートライクで
千葉の新しい個室セルはもっと和な感じがしました。