
℘* 挑戦している君へ*僕が出逢った素晴らしい人達ヘ∗僕と出逢ってくれてありがとう*℘【アユレム】
人は、この世に、この地球に生まれた瞬間から挑戦が始まっているんだよね。
この世に存在した瞬間から、戦いに挑んでいるんだよね。
すべての人間が、すべての生命体が〈生きる〉という挑戦をしているんだよね。
呼吸をするという行動も、歩くという行動も、笑うという行動も、泣くという行動も、すべてが挑戦なんだよね。
僕が生まれた近所に、障害者支援施設があるんだよ。
脳や身体に障害があって、普通の人から見たら不自由なのは明らかなのに、時折、普通の道を何人かで散歩をするんだよ。
道を転がっていく人。
手だけで歩いて行く人。
バランスが取れないで、ギクシャク歩く人。
その姿を見る人からしたら、それは凄まじかったよ。
まだ、舗装もままならない砂利道を転がって行くんだよ。何度も何度も転びながら前に進むんだよ。
施設の引率の人は、意外と離れた場所から慣れた様子で、見ながら散歩をさせているけど。
そして、バランスを崩して転んだ女の子。なかなか立ち上がれないんだ。助けようと思って、道行く人が手を差し伸べようとすると、
「助けないで下さい」
道行く人にそう言っていたんだよ。
自立する為になんだよね。
じっと見るのは、失礼になってしまうのかもしれないけど、僕は時々見ていたよ。
そして年に一度、家族や地域の人を招いて運動会もしているんだよね。
僕は、よく見に行ったんだよ。
彼や彼女達が、校庭で転がりながら、転びながら、這いながら競争しているんだよ。
前に前に進む為に。
一組の競争が終わるまでに、かなりの時間が掛かるんだよ。だけど、最後までみんな拍手で応援しているんだよ。
そして、施設内では、彼や彼女達が描いたり作った作品が展示されているんだよ。
それは、手が不自由で足で描いた絵だったり作った工作。口で描いたりした絵画や習字。
不自由な身体で一生懸命作った作品。
本当に素晴らしいんだよ。
運動会にしても、そう、素晴らしいとかいう次元では無いんだよ。何だろう、感動というのか感謝しかなかったよ。
そして、彼や彼女達は嬉しそうに笑うんだよ。
「あ、ぎ、が、と、う」って、見に来てくれて「あ、ぎ、が、と、う」って言うんだよ。
「ありがとう」って言いたいのは僕の方で、生きるという〈戦いに挑む〉彼や彼女達を見て、ただただ感動しか無かったのを覚えているよ。
それから僕は、
事故で片腕になってしまった同級生にも出逢っている。彼は、本当に前向きで片腕でも頭脳もスポーツも万能で、大人になってスポーツ選手になっていたんだよ。
そして僕は
突然、大切な君が難病になってしまったんだよ。
本人の辛さや悲しみ、ショックは計り知れないだろう。だけど彼女は笑顔で〈頑張る〉と言い、それでも治らない病気に、更に悩み苦しんでいるよ。見ている僕はなるべく明るく寄り添っているつもりだけど、本当の彼女の苦しみや辛さが和らぐ事をただただ祈り願うことしか、今の僕には出来ないんだよね。
だけど、彼女は一生懸命、前を向いて今歩いている。生きて行く事に挑戦しているよ。
他にも、いろいろな人に出逢っているけれど、みんな前を向いて
【生きる事に戦い、挑戦している】。
凄いと思うんだよね。
生きる為に、生きる事に挑戦している人達すべての人の姿に、そして、出逢えた事に僕は感謝したいんだよ。
僕のちっぽけな弱さを、教えてくれた人達に。
〈ありがとう〉って。
本当に、凄い人達に出逢えた事に
〈ありがとう〉
感謝しています。
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