映画「ビューティフル・ボーイ」@シネマカリテー完璧主義の限界の突破薬
あらすじと感想
話としては勉強もスポーツも万能な完璧主義の主人公ニックが薬に溺れていくのを家族がたすけようとするけれど…という話。
完璧主義の怖さ
ニックは完璧主義だから完璧を目指そうとするけど、完璧主義の人の完璧ってキリがないからいつかは限界がきてしまう。それを突破するための最終手段として薬を使ってしまう。
また完璧主義だから家族に迷惑かけたくなくて、家族にはもう薬はやってないと嘘をついてしまう、しまいには幼い弟の貯金を盗んでも盗んでない、ときっぱり言ってしまう程薬にのめり込んでいく。
家族もどうしていいか分からないし、今まであんなに優秀だった息子が何故?という気持ちが強すぎてイライラソワソワしてしまう。
こんなふうに普通の人なら大人の親でさえもこんなにソワソワしたり完璧じゃないんだからそんな完璧目指さなくても良いのにって思うけど、そこが完璧主義の欠点で、終わりのない完璧への特効薬であるクリスタルメスという名前の薬にハマっていく。
最後に思ったことは、薬物から脱却する最後の希望は、心のふれあいだなということ。自分は人と健全に関われていると慢心しないこと。
自分と重ねて
完璧主義ぎみな自分と重ねて見てしまい逆に泣けなかった。怖すぎて。アメリカに生まれていたら自分もこうなっていたんじゃないかって不安にさせられた。
ティーンエイジャーは教訓として観るといいドキュメンタリーチックな映画。
ニックとお父さんの言葉「 すべて 」とは何か。尊い。