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#90. 樹木希林さんに学ぶ、「無欲」の在り方

生前の樹木希林さんのとあるインタビュー記事を読みました。

映画やドラマで圧倒的な存在感を放っていた希林さん。

演じるときには特に役づくりをせず、「ただそこに”いる”だけ」を貫いていたのだそう。

こんな役がやりたいという欲も一切持たず、依頼された仕事に対して自分のまんまを出していく。

だから、演技とは思えないような自然体で役をこなされてたのですね。

仕事に対する欲はない。

役づくりもしない。

頑張らず、無理をしない。

「しない」のに、確かにそこに「ある」存在感。


樹木希林さんといえば、是枝裕和監督作品の映画にたくさん出演されていました。
その中でも私が大好きなのは、こちらの作品。

歩いても 歩いても


どのキャストも素晴らしい演技、いや、演技を感じさせないほど自然で、本当の家族の日常風景を見ている気になります。

そのなかでも、樹木希林さんは全く演技を感じさせず、こういうおばあちゃん、普通にいるよな~と思わせる存在感です。

余談ですが、樹木希林さんと双璧を成すほどの自然体の演技(もはや演技じゃない)を見せてくれるのが、娘役のYOUさんです。

作中の二人の会話も、ごくごく自然体の母娘の会話にしか聞こえません。

樹木希林さん 映画『歩いても歩いても』より
YOUさん 映画『歩いても歩いても』より


今から15年以上も前の作品ですが、今でも夏の終わりに観たくなる映画です。

樹木希林さんから、「無欲」の在り方を学びました。

頑張らなくても、努力しなくても、そこにいるだけで、魅力を感じられる。

そんな生き方もいいですね。

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