なんとかなるさ05 発想の転換~as a sibling~
新年あけましておめでとうございます🎍🐯🎍
新年のご挨拶に訪問した先で、兄の作ったかご発見!お洒落に飾っていただいて…本当にありがとうございます♡
それからもう一つ。
ひきこもりジャーナリスト池上正樹氏が登場された対談コラムを読んでたら、あらびっくり!うちの家族の事例が紹介されていましたあ^ - ^
ありがたいことです♡
本人や家族に希望を与える発信は嬉しい
まず、「『8050問題』の渦中にいる、ひきこもり当事者や家族が幸せに生きるために大切なこととは?」という見出しに、ほわほわ温かな気持ちをもらえました。
「あっ幸せに生きてもいいんだ!」
本人や家族が希望を感じられるような、ほわほわ言葉を取り入れることは、実はすごくすごく重要。
内閣府が行ったひきこもりの実態調査によると、 2018年12月時点で40~64歳のひきこもり者は全国で推計61万3000人。
「そんなにたくさん居るの!?」
マイナスイメージで捉えてしまう人もいらっしゃるかもしれません。
2018年の札幌母娘餓死事件、2019年の川崎市登戸通り魔事件、元農水事務次官長男殺害事件、老親遺体放置のニュースなどがマスメディアを通してセンセーショナルに伝えられるたび、いつも「ひええええ!」と我が事のように慄いてきました。
8050問題、ひきこもりの行き着く先はやはり不幸せな結末しかないのか、と不安な気持ちになりました。
発想の転換
人生の長期に渡る問題であるからこそ。
「『8050問題』の渦中にいる、ひきこもり当事者や家族が幸せに生きる」という視点を持つ。
この発想の転換がますます大事になってくる。
この記事を読んで、とても勇気づけられました。
ひきこもる背景も多様で、人間関係にちょっと疲れて羽を休めてるだけであったり、発達障がいによる生きにくさであればその特性を理解した上での関わりが重要になってきたり、61万3000人いれば61万3000通りあり、それを十把一絡げにすることはできるだけ避けたいことです。
61万3000人いれば61万3000通りの背景がある…そこに配慮して、我が家の事例を一つの事例として一人でも多くの人に届くように、言葉を選びながら紹介してくださったこと、深く感謝いたします。
また、「家の中で無理なくできることで社会とつながり、自分が活かされる喜びを感じられるようになったことは、素敵なことだなと思います。」と綴られた文章に、嬉しい気持ちを噛み締めながら何度も読み返しました。本当にありがとうございます。
「一人前に働く」という呪縛
たしかに資本主義社会の中では生活するためにお金が必要であります。だから私は働くんです。
日本国憲法では、国民の三大義務に「勤労」があり、「働かざるものは食うべからず」ということわざがあるように、まじめに働くことが推奨された時代もあったと思います。
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相談支援専門員をやっている先輩から聞いた話を紹介します。
「就労を目指す、またはブランクが空いちゃって自信がないからまずは週1とか2で始めたいと思っても、企業としては法定雇用率を満たすには週20時間以上働かないとカウントされない。就労移行支援もそれが大前提になっているので、『1日の労働は4時間でもいいから、週5日通う練習をしなきゃダメ!』ということで、通えないと叱咤激励されて、辞めちゃうという事例が多い。」
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高度成長期を経て成熟社会に移行しているいま。
生き方も多様化しているいま。
働き方も多様化しているいま。
「週40時間働ける人間が一人前である」という謎の呪縛はなくならないもんかなあと感じています。
とはいえきちんと就労できてないひとは、
家族や社会にとって
迷惑をかけるだけの存在?
邪魔な存在?
…幸せになれないかも
…幸せになってはいけないかも
自己肯定感が育ちにくくなってしまいます。
そこをフォローすることが大事なのかもしれません。
「自分が活かされる喜びを感じられるようになること」
「そんなことないよ」
「あなたは大事な存在なんだよ」
と声をかけてもらえるだけで救われる人もいらっしゃるかもしれません。
「掃除してくれてありがとう」
「お皿を洗ってくれてありがとう」
「お花の水やりありがとう」
家の中でできることがあれば褒めたり感謝の気持ちを伝えたりして、
「自分が活かされる喜びを感じられるようになること」
は、8050問題、ひきこもり問題などでの何かキーになりそうだというのが、まさに自分と兄の関わりの中で得られた実感もあります。
今回の記事のように、当事者や家族に希望を与えるような記事もたくさん発信してもらえるとほんとに嬉しい…!
伯耆原良子さん、池上正樹さん、素敵なインタビュー記事をありがとうございました♡
【追記】ひきこもり人権宣言
池上氏によると「この人権宣言に関わったのは、ひきこもり当事者や精神保健福祉士などの専門家でつくる、暴力的『ひきこもり支援』施設問題を考える会のメンバーと、『引き出し屋』と呼ばれる民間業者による被害を受けた親子たち」だそうです。誰かかの深い悲しみ静かな怒りが起爆剤となって一歩ずつ前進するという社会の一面を重く受け止め、一字一字じっくりと読みたいと思います。
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早速、上述の先輩から感想をいただいたので、紹介します。
「ひきこもり人権宣言も読んだよ。
障害者の自立生活運動についても書かれてて驚いた!自立生活運動は、主に身体障害を持つ人をいかに外に出すかだったけど、ひきこもりの権利は、いかに家(自分が安全・安心に居続けられる場所)に居続けるかと全く逆方向のベクトルなのが面白い。
ベクトルは全く逆だけど、自分が自分でいられる権利を全うしようとする点は同じだね。」
「自立生活運動に関わってた20年前は、家からでない障害者は、自分の可能性を諦めてること、親の言いなりになって家に囚われていることという仮説の元で動いていたけども、無理して外に出すのもなあと思っていた。
自由に外出できる権利
安心して家にいる権利
どちらも保障されるインフラが整った上で、どちらも選べるというのが理想なんだろうね。」
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