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🍀なんなる07未来の種蒔篇⑴「ちょっとずつ、ちょっとずつ」

インクルーシブ教育は泡沫(うたかた)の夢か

ごちゃまぜな環境で育ってきた私は、日本という国の学校教育システムについて、もやもやした思いを抱えてききました(「なんとかなるさ06 古傷の発信」参照)。

もやもや~

2022年の国連の勧告は、私の周囲では思ったほど話題になりませんでした。

障害者権利条約の国連勧告 国連の障害者権利委員会が、障害者権利条約を批准している国を対象に定期的に審査を実施し、勧告を出す。2014年に条約を批准した日本は、22年に初審査を受けた。教育分野では、分離された特別支援教育を中止するために、具体的な目標を立て、予算をつけて、障害のある子も共に学ぶインクルーシブ教育に向けた計画を立てることが促された。障害のある子の通常学級への就学を拒否できないようにする方針の整備なども盛り込まれた。ただし勧告には法的強制力はなく、永岡桂子文部科学相は「特別支援教育を中止する考えはない」と述べている。

・・・・・・・やはり、日本ではまだまだ絵空事かもしれない。
いったん諦めかけました。
しかし、この春、心が揺さぶられる記事に出会いました。
「ああ!同じことを考えている人がいたんだ!」

「もちろん、教員たちは日々一生懸命、それこそ自分の時間を削りながら、子どもたちのために働いています。しかし、支援学校というものの始まりが、もともとは通常の学校に通学する機会を与える代わりに、一般の子どもたちとは別の場所で教育を行ってきたものである以上、まったくの善意とはいえないと思う。ある意味、排除の教育であり、差別の構造の中にあります。そして、自分自身、その分離社会を生み出すしくみに加担しているという罪悪感をずっと心に抱いてきました」

記事の中で、この文章が一番身に染みました。
そして、この発信をされた勇気に敬意を表します。

「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉があります。

日本のインクルーシブ教育への転換というのは、途方もなく時間がかかるかもしれません。
たとえ「絵空事」だと笑われたとしても。
でも、諦めるのではなく。
ちょっとずつ、ちょっとずつ。
対処しながら。

この、
「ちょっとずつ、ちょっとずつ」
の事例を集めていこうと思います。
それが未来へ笑顔の種まきとなると信じて。

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