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なんなる16🇮🇹伊・ボローニャ滞在記第❻回の所感🇮🇹これがありふれた日常

第5回の所感はこちら。

今回のレポートでは、大内氏は次の文章で締めくくられている。
「これはボランティアじゃないんだ」という返答の深い意味をぼくは今も考え続けている。

フルインクルーシブ教育の現場を訪ねて~イタリア・ボローニャ滞在記~ 大内紀彦


きょうだいの立場でもある私は、「(障がいのある)Mとは、もうかれこれ20年以上の付き合いなんだ。これはボランティアじゃなくて人間同士の付き合いなんだ。」と言ってくれる人がいることに驚いた。日本で、家族以外に「もうかれこれ20年以上の付き合いなんだ。」と言ってくれる人はいるのだろうか…と考え込んでしまった。

そして、もうひとつ、大内氏の今回のレポートで印象に残った部分がある。それは、日本人ゲストのために「日本のおとぎ話」をテーマにして語らい合ったというエピソードだ。

フルインクルーシブ教育の現場を訪ねて~イタリア・ボローニャ滞在記~ 大内紀彦

少数派(ここでは、イタリアのサマーキャンプに参加した日本人ゲスト)への気遣いがごく自然に行われていることに驚いた。日本はどうだろう。多数派に合わせて、少数派は隅っこでおとなしく過ごすことが多いんじゃないか…と考え込んでしまった。

そうか、「これはボランティアじゃないんだ」というのは、いっときの気遣いとか思いやりとかおもてなしとかなんてものじゃないんだ。多様なにんげん同士の出会いやかかわり自体がスペシャルなものでなく、ただのありふれた「日常」なんだ。

まずはいろいろな人に出会い、「日常的」に関わり、いろいろな考え方があることを肌で知る機会をつくっていきたい。
それを子どものときから。

どうか孤立せず、カラフルな色に包まれますように