なんなる16🇮🇹伊・ボローニャ滞在記第❻回の所感🇮🇹これがありふれた日常
きょうだいの立場でもある私は、「(障がいのある)Mとは、もうかれこれ20年以上の付き合いなんだ。これはボランティアじゃなくて人間同士の付き合いなんだ。」と言ってくれる人がいることに驚いた。日本で、家族以外に「もうかれこれ20年以上の付き合いなんだ。」と言ってくれる人はいるのだろうか…と考え込んでしまった。
少数派(ここでは、イタリアのサマーキャンプに参加した日本人ゲスト)への気遣いがごく自然に行われていることに驚いた。日本はどうだろう。多数派に合わせて、少数派は隅っこでおとなしく過ごすことが多いんじゃないか…と考え込んでしまった。
そうか、「これはボランティアじゃないんだ」というのは、いっときの気遣いとか思いやりとかおもてなしとかなんてものじゃないんだ。多様なにんげん同士の出会いやかかわり自体がスペシャルなものでなく、ただのありふれた「日常」なんだ。
まずはいろいろな人に出会い、「日常的」に関わり、いろいろな考え方があることを肌で知る機会をつくっていきたい。
それを子どものときから。