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観た映画・ドラマまとめ(2024年後半)

夏から秋にかけて観てきた映画やドラマの感想記録。海外ドラマオンリーです。


生きる~Living~(2022)(良き)

ロンドンが舞台で、黒澤明の日本映画のリメイク。
余命宣告されたリーマン老紳士が、残された時間を大切に過ごす話。
主人公の、老紳士がめちゃめちゃかっこよかった~~❤

「人間、いつしぬか分からないけど、自分にできることで人を笑顔にすることが一番美しいよね」というメッセージが心に残った。

終始しっとりした静かな映画で、ギャグやアクションシーンとかは一切なうくてそっち方面の楽しみ方はできないけど、満足感得られるのでおすすめ。

ムーランルージュ(2001)(良き)

ペンフレンドに勧められて観た。ギャグ要素強め、恋愛がテーマの作品。

話の筋としては、フランスの高級娼婦のヒロインと、文無し詩人の主人公が出会って恋に落ちて愛し合い、愛を貫く話。

デューク(侯爵)が面白かわいそうなキャラでチャーミングだった。舞台の出資者としてみんなからワッショイチヤホヤされつつも、いざ脚本に口出ししたら、主人公サイドのキャスト達に思いっきり裏切られる。(笑
そんなところがかわいい、面白い。かわいそう。

デュークに、出資対象の舞台のストーリーをプレゼンする際の歌と踊りが大好き。何回も見直してる。ヒロインと主要キャラが総出で縦ジャンプしたり、ワッショイしたりする。コメディ面白い。

ジドラー(娼館の支配人)が思いのほか空気の読める、こっち側味方のおっさんで面白かった。ヒロイン視点に立つと敵に見えるけど、結局従業員を第一に考えてて、その場に合わせて人間関係を調整してくれるんだよね。そこいいよね。伯爵は太客だけど、神扱いはしない。伯爵は客の一人で、うちのメンバーの方が大切。それはいいよね。

伯爵が「自由恋愛なんてくだらない。金持ちこそが女性から選ばれるべき」と主張するのを見て、悲しくなった。自分で、「自分にはお金しかない。愛情は得られない」と自覚しているのってどんな気分なんだろう。最初から愛を諦めている。もちろんお金は強みの一つだけど、人類なら誰でも備えている愛を切り捨てた上で女性を欲するのは、それって悲しい生き様だなと思ってしまった。だってお金なくなったら縁がなくなるぜ。それでもいいのか?わからん。

うーん、私はやっぱり華麗なるギャツピーやタイタニックの方が好きだな。
これも美しい恋愛物語ではあるのだが、恋愛の過程が端折られがちだったので、物足りないと感じた。なぜヒーローとヒロインが惹かれあったのかわからない。気づいたら出来上がってました。私は過程が大好きなのでよくわかりません。教えてくれ。

愛は酸素なの、いいよね。わかるよ。現実世界では、伯爵がいうように愛を捨てた、お金(生活)目当てでの結婚が強いかもしれないが、理想は、愛(個人の意思)のある人生と結婚がいいよね。私も愛のある人生がいいです。心死なせて生きていたくないです。

サンディトン(2019)(良き)

アマプラのオススメにあったドラマ。全8話。
19世紀初頭のイギリスで、農民の娘のヒロイン:シャーロットが、上流階級の家にホームステイすることになり、そこで恋愛とか事業の手伝いをする、という話。
小説原作で、それは未完で、このドラマは二次創作的な立場らしい。

これは相性の問題だが、話の流れ、見せ方が面白かったので最後まで見ることができた。ヒロインかわいい。世間知らずのヒロインが無関係の物事に取りくんでいき、間接的に役に立つ様子って、まるで夢小説だよなと終始思っていた。私そういうの好きだよ。
何も知識も経験もないのに、物事の事件に首を突っ込んでいくヒロイン、夢小説か朝ドラみを感じてた。その勇気と才能すごいね。そうありたい。

ダンスシーンが所々で出てきて見てて楽しかった。日本にはダンス文化ないから。私がドラマの世界に生まれてたら、上司とかと踊ってたのかなとか考えた。そういうお付き合い的なダンスをしていた。
「結婚はビジネスだ!愛はいらねえんだ」という古典的な考え方にも触れられて面白かった。

このドラマで、全ては運命の力で繋がっては切れるのを感じた。どうみてもフラグをへし折り続けているのに、縁の力によって、人はくっつき、離れもする。個人の意思は環境によって変えることができる。

第一印象が最悪で、嫌いな人扱いだった、冷ためイケメンのシドニーとシャーロットは恋愛に発展する。お互い苦手な人だったのに、世界が2人の接点を次々と用意するせいで、なぜか好感度が芽生え、好きになってしまった。

失恋から縁をつないだ男がいた。手紙でもリアル会話でも「あなたに興味ないよ」と伝えられ、跪いてのプロポーズを袖にされても、愛を語ることをやめなかったバビントン卿。

「去る人は追うな」という現実のセオリーをガン無視して行動したにも関わらず、結果ハッピーエンド。いろいろあって想いが通じ、想い人のエスターと結婚できた。めでたい。
普通なら断られたら身を引く。引かなければストーカー扱いなのが世のルールだが、そうはならなかった。彼はMだと私は思ったし、周囲の人からも結婚を応援されていたし、縁の力を信じていたのかな。

兄弟愛を描いたエピソードが面白かった。
依存関係を継続する姉弟と、離縁することになった兄妹。私は過程がセットで描かれる兄弟愛が好きだ。ただ仲良くしている姿だけ眺めるのはつまらない。日本でよくある描写みたいに、ただひたすら仲良し執着するのではなくて、彼らの生活や考え方、葛藤に触れられたのは新しい学びになった。別に兄弟が生活の中心じゃない。理由があってそうしてる。

そして衝撃のラスト。さんざん過程を描き、うまくいったこともあったのに、結果元通りになってしまうラストだった。ええ?こんな終わり方ってある?って思った。
シャーロットはシドニーと両想いになるけれども、結果結ばれない。現実的な理由で、愛よりも生活をとることになってしまった。悲恋である。悲しい。原作のテーマが「皮肉と風刺」らしいので、ハピエンを敢えて避けてる、という考察を読んだらちょっと納得した。

でもよく考えると、シドニーいうてそこまでいい男でもない気がするので、これでいいんじゃないかと思った。彼がどんな男なのかいまいちわかりづらかった。彼が何を人生で大切にしているのか不明だ。兄の仕事を盛り上げるのが人生の第一目的と見せかけて、一人でフラフラ好きなことをしているような気もするし、善人に見えるけれども相変わらずジョージアナからは憎まれているのを見るとそうとも言えないような。シドニー、よくわからないやつ。お前の一番大切なものってなに?わからん。仕事人間になり切れていないよね。恋愛の魔法の力で両想いになっているが、果たしてそこまで大恋愛なのか。わからない。
シャーロット、次の男いこうぜ。もっと誠実でいい感じのいい男いるよ。

わからないけど、この先の展開で、シャーロットが別の男性と結婚して、おばあちゃんになったときにシドニーと再会するみたいなエピソード入ってたら私は萎えます。別の人と結婚しておきながら、結ばれなかった恋人と再会して、「やっぱりあなたが好きだった」と呟くのは、私は地雷なので。結婚しなたら元カレは捨ててほしいと考えている。旦那さんがかわいそうだと思う。

さてこのドラマ、シーズン2以降が制作されているものの、日本では配信されていないらしい。悲しすぎる。いつの日かどこかで配信してほしい。。

新しい恋愛の形を知ることができて楽しいドラマでした。やっぱり縁の力ってすごいよね。嫌いなやつから両想いにまでなる。

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