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【読書雑感】 超客観力
本棚に眠っていた一冊。メンタリストDaiGo著。
その昔、知り合いに勧められて彼の動画を見ていた時期があり、恐らくその時に宣伝されてて買ったであろうもの。
読みものというよりはワークの数が多く、全部はできていないが、特に80の価値観リストから自分の価値観を選んでいくものがおもしろかった。
以下、現時点での自分の価値観を記録しておく。
・精神:精神的に成長し成熟する
・健康:健やかで体調よく生きる
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・冒険:新しくてワクワクする体験をする
・愉楽:遊んで楽しむ
・平安:自分の内面の平和を維持する
・余暇:自分の時間をリラックスして楽しむ
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・自尊:自分に自信を持つ
・独立:他者に依存しないで生きる
・受諾:ありのままの自分を受け入れる
・寛容:自分と違う存在を尊重して受け入れる
なお、自己理解のために勝手にグルーピングしました。
ちなみに本来この価値観は10個に絞るべきものらしいが、見ての通り11個残ってしまった。言い訳をするならば、後半に同じような内容が並びすぎてどうにも絞ることができなかったのである。
ひとまず妥協案として最後の受諾と寛容を「受容」としてまとめ、他己ひっくるめて全てを肯定も否定もせずに受け入れる器の広さを欲しているというところを落とし所としたい。
さらにまとめるならば、大前提として自分は人生の大原則として「健全な精神は健康な身体に宿る」というある意味で当たり前のフレーズを信条としている。そしてその思想が色濃く出ているのが、第1グループになる。
また、第2グループに関しては最早その大原則を成り立たせるために自分が必要な要素だと思っている要素が列挙されているだけである。
そして冷静になってくると単に遊びと休息を欲しているだけのどうしようもない人間に見えるが、一応これらの価値観は仕事にも求めている。仕事を続ける上で、新しい知識や経験を得ることはモチベーションになるし、細々とした日次のタスクをこなす達成感によって心の平穏も得られるから。
第3グループになり、ようやく自分以外の他者との関わりに関する価値観が出てくる。アドラー心理学に多大な影響を受けていそうな単語たちではあるが、自分は理想の人間関係に関して「自分と他者は別々の人間であると認め受け入れた上で、互いを尊重し対等に接したい」と思っているのだ。
さてここまで長々と自己分析しておいてあれだが、客観力というものは自分探しをする際に付き纏う一つの根深い課題だと思う。
例えば、一時期流行ったであろうmbti診断などの性格分析などを行う際にも、「自分はこうなりたい」という気持ちが無意識下で作用して真に有用な結果が出ないんじゃないかと常々思っている。
この価値観リストだってもしかしたらその手の見栄が多分に含まれているのかもしれない。しかしこのような内省を何度も繰り返せば、やがて客観力は身につけられると本書はいっている。客観性を手にいれるためにはやはり長く果てしなく難しい道のりが待っているのだなとしみじみした。
そしてこういった思索にふける度、"自分が何者であるか"の答えは本当に自分の中を探して見つかるものなんだろうか?と毎度疑っている自分がいる。
とはいえ、もしかしたら自分の心の奥底に砂金が埋まっていると信じることを辞められない自分がいるのもまた人間臭くて心地いいな、などと思ってしまうのである。