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第4回勉強会活動記録

本日2020年3月28日に大阪ナシ会(研究活動相互支援検討会)の第4回勉強会をオンライン(zoom)で開催いたしました。

開催にあたって変更した事項

第4回勉強会の開催にあたり、開催日時の変更(3/29→3/28)がありました。

この度、大阪ナシ会は第4回勉強会の開催日時を3月28日(土)に変更することにいたしました。詳細につきましては以下のリンクからご確認ください。急な変更になったことをお詫び申し上げます。(2020.3.15大阪ナシ会

オンラインで開催

今回は大阪府の外出自粛の件もあり、オンラインで開催いたしました。

今回、急遽オンラインで開催することを決めたのにもかかわらず参加してくださりありがとうございました。また、連絡が行き届いていなかった方々にはお詫び申し上げます。

チラシ

勉強会開催のチラシは@genki.suzuさんに作ってもらいました!

アーティスティックですね!いつもありがとうございます!

トピック:教育哲学について

さて、勉強会は4回目です!今回の参加者は私を含め5名でした。勉強会の内容ですが、大きく「教育哲学」と「地域日本語教育」の2つのことについて話し合いました。

今回の話は宮本さんが提供してくださり、全体的なファシリテートもしてくださりました。教育哲学に関しては、宮本さんが書かれた『組合通信』の話から発展しました。

日本語教育において教育哲学が語られることは決して多いとは言えないと思います。例えば、日本語教師になるための資格の一つである「日本語教育能力検定試験」では、教育のアプローチやメソッドなどの理論背景が問われることはありますが、試験問題において教育哲学までを問う問題はそれほど多くないです。私自身勉強不足の多い分野だと自覚しています。

勉強会では、以前いただいた本で手元にありました今井慎吾先生の『いちばんやさしい日本語教育入門』の「教えない教え方」が話題に上がりました。

参加者からは、教育哲学を知ることで学習者について理解につながった経験(友宗さん)や、日本語教育において教育哲学が役に立つこと(西村さん)など、たくさんの意見がありました(加藤さんも何も知らない私でも分かりやすい説明ありがとうございました!)。また、ケア技法を日本語教育に応用する可能性などについても話し合いました。以下、関連(しそうな)リンクです!

トピック:地域日本語教育について

地域日本語教育の研究手法や先行研究などについて話し合いました。

地域日本語教室はこれまで大きな役割を果たしてきました。

地域は外国人住民の受け入れに奮闘する。一例が府内26カ所に広がる日本語教室だろう。生徒は勉強の合間、ボランティアに仕事の悩みを相談し、ごみの出し方やスーパー、病院の場所など生活情報も教わっている。生徒にとっては、不慣れな異国の生活で頼れるよりどころに違いないが、運営はどこも厳しい。自治体が場所や一部資金を提供する教室もあるものの、大半は住民が無償で講師を担い、交通費などは自己負担だ。「<府内で増加する外国人労働者>「隣人」への支援拡充を」京都新聞2020.3.25

上記は、京都新聞(2020)から一部を抜粋したものです。これまで外国人の受け入れに関して日本語教室が日本語だけではなく学習者のニーズに合わせた幅広い教育を担っていたことがわかると思われます。しかし、ボランティアが比較的多い日本語教室には限界もあります。このことを受けて、文化庁(2018)は日本語教育人材の役割について整理をし、「生活者としての外国人」に対する教育プログラムの編成・実施に携わる「地域日本語教育 コーディネーター」を検討しました。これにより現在では、「地域日本語教育コーディネーター研修」などが行われています。

地域日本語教室の先行研究はたくさんあるようですが、それぞれがケース・スタディとして研究されていることが多く、地域差や教室の形態もかなり異なることから先行研究をまとめることが難しいようです。一方で、テキストマイニングを活用した研究法や研究の方法を工夫することでまだまだ研究の余地はありそうです。

おわりに

今回の勉強会では院生やこれから院生になる方々が集まったため、普段あまり関わることのない研究についても知ることができました。私は同じ研究分野でも専門以外のことになると、勉強不足のことが多いためとてもいい機会になりました。参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました!

次回は来月を予定しています。詳細については決まり次第、インスタグラムツイッターでも勉強会のお知らせをアップします!興味のある方はフォローお願いします!  

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