自分に絶望せず、自分を大切に生きていくために資産形成と院進準備します。
サイエンスコミュニケーションを学びに、北海道大学CoSTEPの受講生となってもうすぐ1年になる。修了が近づいていた。
私が受講しているのはオンライン中心の選科で、秋の北海道で映像制作実習をしたりインフォグラフィックス制作をしたり、冬の東京で科学館と博物館を巡ったりした。とても濃厚な日々を送り、課題に悩み、それでも着実に進んできた時間がある。CoSTEPに申し込んで、受かってよかった。(CoSTEPは学生だけではなく、社会人にも門戸を開いているが、誰でも入れるわけではない。)
学生であれ社会人であれ、本業がありながら1年学びたくてやってきている受講生は皆真剣だ。サイエンスコミュニケーションの事業を創りたいと宣言して、CoSTEPに入った身だが、やればやるほど、自分があまりに物を知らなすぎることに気づかされ、自分の限界に絶望しかけた。
サイエンスコミュニケーションについてもっと深く考え、視野を広げ、論文を書く時間が必要なのではないか。サイエンスコミュニケーションで修論を書きたい。修士号が欲しい。
思い立ったが吉日と、その勢いのまま検索すると、日本にはサイエンスコミュニケーションで学位を取れる大学院はない。CoSTEPの教員や受講生に聞いてみても結果は変わらない。
CoSTEPで基礎を学んだ上で、論文を書き上げる経験をしなければならないと思った。すべてのサイエンスコミュニケーターが論文を書けと言うつもりはない。ただ、私は自分がサイエンスコミュニケーションを深く理解して事業を創るにあたって、修士論文を書くことが必要と結論した。
日本にないなら海外はどうかと思うものの、渡航には不安が残る。何せ、指定難病をはじめとしていくつかの病気や障害を抱えているため、診察可能な医師を見つけるのも大変なのだ。これは渡航の覚悟を決めるしかないのか……?
渋々覚悟を決めかけたところで、はたと思い至った。散々ポストコロナ、オンライン、リモートワークと聞くし、自分だってほぼリモートで働いているじゃないか。完全オンラインの大学院もあるのではないか。
一から他言語を習得するのは大変なので、英語圏に絞って調べてみる。あった。これで目標は定まった。オンラインの大学院でサイエンスコミュニケーションを学び、修士論文を書く。
出願要件や費用を見てみると、以下の通りだった。
円安の影響もあるのかもしれないが、学費が高い。私の母校は年間約60万円で通えたのだが(2014年入学、2018年卒業)。週に10~15時間の勉強時間を確保するなら、在学中は仕事もセーブしなければならない。減収に備えて資産がいる。
障害があり、収入も高くないから何らかの給付型奨学金を利用できるかもしれないが、それにしても備えはいる。
IELTSのアカデミックの勉強もしなければならないわけで、やることが多い。現実的に、入学は2026/27年度以降にすることにした。語学の習得と資産形成が必要があるからだ。
そんなわけで今年は英語を学び、資産形成につとめることにした。IELTSの受検料も高いから2回くらいで必要スコアを取りたいところだ。
英語を学ぶのに効果的で費用がかからない方法として、IELTSの出しているアプリを使おうかなと考えている。調子が悪くてもスマホで勉強できるのが現代のよさだ。
資産形成は一定年齢まで引き出せないiDeCoは今回の目的とは合わないし、つみたてNISAにしても数年で引き出す前提で始めるものなのだろうか。基本的なところとして固定費を減らし、収入を増やす必要がある。
でもその前に、目標金額を決めなくてはいけない。
学費’(給付型奨学金などを最大限利用)
しばらくの減収を補填する生活費
数字は非公開にするが、今年は相当気合を入れて資産形成しなければならないことがよくわかった。
まずはつみたてNISAを調べ、資産形成の方法を考え、Excelであれこれ試算する。この春の引っ越しと格安スマホ乗換で固定費を削る。
こうして書いていると、学ぶことは自分の未来をよりよくしていく原動力なのだと改めてよくわかる。
あるものを最大限利用して、自分の望む方へ進んでいく。私はこういう旅が好きだ。