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2108日
今回は、オーナーじゃなくてプレイヤー目線の私のお話。
2018年の10月23日にとあるメイドカフェで初お給仕をしました。
自分がメイドカフェに入った理由は結構特殊で。
「稼ぎたい」とか「チヤホヤされたい」とか「可愛い衣装を着たい」とか、
「メイドさんが好きだから」ですらありませんでした。
ただ、可愛くなりたかった。本当にそれだけでこの世界に来ました。
私は当時高校生なのに化粧の仕方も分からなかったし、
小学生の頃から容姿について散々馬鹿にされて育ってきました。
(両親にはずっっっっと可愛いと言われ育ってます!!!!)
自己肯定感が本当に低くて、自分なんかって思いながら生活してて。
でも心のどこかで「見返したい」とか「馬鹿にされたくない」という気持ちがあって、でも解決策も分からない時にこう思っちゃったんですよ。
「可愛い子のそばにいたら自分自身も可愛くなれるのでは?」と。
その考えが全てのスタートでした。
タイトルの2108日は空白期間やオーナーとしての立場はあれど、メイドとして携わった2018年10月23日から2024年7月31日までの日数です。
まず初めに、2025年10月までメイドを続けることが出来ず申し訳ない。
実質騙した形になってしまって罪悪感もあるし、かなり驚かせてしまったと思います。
これで嫌いになられたらそれはそれで仕方ないと思ってるし、その人を追うこともしません。申し訳ないけど私はやっぱりそういう人なので。
推される・応援されるに見合わない決断をしてしまったのは自分なので、本当にごめんね。
でも実はずっと同業の方や身内には退くタイミングの話をしていたのも事実で、ずっと機会を伺っていたことも間違いないです。
沢山の人の意見を聞くのも一つの手だということは十分すぎるくらいわかってるけど、大勢の人に話してしまったら自分の意思が鈍ってしまう気もして本当に一部の方にしか伝えておらず、お客様には誰一人としてお伝えしていませんでした。
何回も何回も細かく文章にしようと発表をしてからもする前も頭をフル回転させていたんですが、今ここで中途半端に書いてしまうと変な誤解も生んでしまいそうなので、残り2ヶ月でお会いできた時に直接お話をさせてください。
ですが、誰に何か言われたからとか、結婚とか笑
そんなのでは全くなくて。
自分で決めて、自分の将来を考えた上での決断です。
変な憶測はしないでいただきたい!笑
・
2000日を超える長い期間、前に立たせていただきました。
本当になんて言えばいいんだろうな。
まあ今だからぶっちゃけれる話もあるのかなと思ってゆらゆら考えていたけど、結構自分は都度発信したりお話をしていたから、そんな意外性のある話は出来ずで。
でも一つ言えるのは、この仕事向いてないだろうなって思いながらお店に立っていました。
結構本当に素直で不器用だから毎回毎回営業マンのように顔色や声色を変えてメイドの自分になりきってお話はできないし。
人の言葉に過剰に反応して一喜一憂して、気にしちゃったり凹んだりもしょっちゅうだし。
セクハラ発言とかされたら一気に嫌悪感が芽生えてその人と二度とニコニコお話できなかったりとかあるし。
まずそもそも、そんなお話上手くないし(致命的すぎる)
みんな知らないと思うけど、死ぬほど涙脆いから家で泣いちゃうとかしょっちゅうだったし。笑
本当に向いてないなあと思ってましたね。びっくりするくらい。
今でも思う余裕で。
でもめっちゃ負けず嫌いだからさ。
現役時代とか、周りの子より人気がないなと感じたら「場数増やさないと!」と思って生活削って週5とかで入ったりするし。
とにかく自分の存在を認めてもらうために必死だったなあと。
し、やっぱりこんな自分でも5年半も続けていると少なからず私を「推し」だと真っ向から伝えてきてくれたり、「ゆうかりさんきっかけでメイドカフェに通うようになりました」とか「ゆうかりと会うと元気もらえる」とか。
やっぱりどうしても一部からは偏見があるお仕事だから、
どれだけ配慮しても説得しても伝わらないことだって勿論あるし。
向いてないな、とか。もうここまででいいかな。って数えきれないくらい思っても、たまに刺さる棘のある言葉を忘れてしまうくらい投げかけてくれた一つ一つの嬉しい言葉達が宝物のように自分の胸の中にあります。
だから5年半続けてきました。続けようと思えました。
想定よりかなり早い終わりにはしてしまったけど、本当の現役時代では卒業することすら伝えきれず終わってしまったので、今皆さんに終わりを伝えられている事実にほっとしている自分がいます。
ちらっとXでも呟いたけど、先日とある人と飲みに出かけた時に
「その決断で、貴方は本当に後悔してない?」と聞かれました。
その時、自分でもびっくりするくらいすんなりと「してない」と答えることが出来たんです。
それくらい私は全力で向き合ってきたんだなと実感して嬉しかった。
本当に、本当に全力でした。
熱量でどうにかなる!数打ちゃ当たる!とかではなく。
自分の中で常に「どうやったら楽しい時間を過ごしてもらえるか」を常に念頭に置いて動き続けていたんですが、少しは伝わっていたでしょうか。
プレイヤーとしては完全終了するけど、お店は私のお店なので
変わらず仕込みも運営も続けていくからSeleneは何も変わりません。
Seleneはこれからもずっとずっと続きます。続かせますよ。
これから先の将来のためにより一層頑張りたいなと思うし、皆さんにも変わらずお店に足を運んでほしいなと切実に願ってます。
そのためにもっともっと色んな楽しい企画を世に投げたいです。
ですのであくまでも前向きな卒業の選択をしたということを、ご理解いただけますと幸いです。
あと2ヶ月、自分自身が一番後悔ないようにするから
会えるうちに会おうね、お礼を伝えさせてね。
恩返し、させてくださいね。