見出し画像

こどもの病院受診、どこからが基準になる?〜小児科看護師が伝える病院受診のポイント〜

こんにちは、優 かおる(ゆう かおる)です。私自身も2人の子育てをしているのですが、子どもはすぐに体調を崩しやすいなって思うことありませんか?
子どもは大人よりも体温調整が苦手だったり、自分で体調をうまく表現できないことも多く、親が気づく頃には悪化しているケースもあります。
今回は、そのような子どもの体調変化をみるときにどのような状態が病院受診のポイントなのかをお伝えしていきます。

       〈このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です〉

食欲がなく、活気がない

基本的に、子どもは自分の体調変化や食欲には敏感で体調の調子が悪いことでの食欲不振は明らかに出ることが多いです。そして、食欲がなくなり活気がなくぐったりとしている。ということも多くみられます。

水分だけでもきちんと飲めていれば問題ありませんが、水分も飲めないとなると「脱水」を引き起こされ更に体調が悪化します。

ですので食欲がなければ水分摂取を促し、それでも難しいようであれば病院受診を考えた方がよいでしょう。

呼吸が変だな・苦しそうだなと思ったとき

子どもは呼吸の状態に注意する必要があります。なぜなら、子どもは呼吸の状態から悪化するケースが多いからです。特に、喘息がある子は注意しましょう。

呼吸の状態によっては「呼吸困難」となっていることもあるので、下記に注意して確認してみましょう。

・呼吸が早い(多呼吸)
・走った後のように、肩で呼吸する(肩呼吸)
・息を吸うときに胸が膨らまず、かえって肋骨の間や下、鎖骨の上、喉の下がくぼむ(陥没呼吸)
・息を吸うときに胸がくぼみ、お腹だけ膨らむ(シーソー呼吸)
・鼻の穴がヒクヒクする(鼻翼呼吸)
・苦しくて横になれない(起座呼吸)
・咳き込んで止まらない

このような状態であれば、すぐに病院受診を行いましょう。
子ども自身ではまだ自分の訴えをうまくできないので、本人の様子を見てあなたが察してあげましょう。

発熱が5日以上続いている

基本的に、通常の風邪であれば4〜5日以内に発熱がおさまることが多いですが5日以上続く場合には病院を受診するようにしましょう。
発熱が5日以上続く場合は、他の病気が隠れていることも多いので必ず一度は受診をしてください。

また、けいれんをしている場合には必ず病院に受診しましょう。
けいれんが起きている場合には、どのような症状が何分続いたか、写真や動画にとって記録したものを病院の医師に確認してもらうといいですよ。

腹痛が続いている・悪化している

子どもの腹痛は、便秘や胃腸炎が多いのですが症状が継続していたり悪化していたりする場合だと他の病気が隠れていることがあります。

・腹痛の程度がひどくなり、背中を丸めてしか歩けないほど痛い
・お腹がパンパンに腫れている
・顔色がわるい
・お腹が痛くて、意識状態がもうろうとしている

このような状態の場合は、すぐにでも病院を受診しましょう。

おわりに

子どもの病院受診は心配になると思いますが、子どもの場合にはすぐに対処しなければいけません。
もし受診するか迷ってしまう…という場合には、子ども受診相談ができる電話もあるのでそちらに相談してみるのもいいでしょう。

病院受診相談:子ども医療でんわ相談はこちら



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?