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ぴよりーの育児奮闘記「風邪っぴきさん」

生後9か月。ぴよりーのは人生初の風邪をひいた。

父が軽い咳をし始めて1週間後、ぴよりーのも徐々に咳をし始めた。

ぴよりーのが人生初の風邪ということは、母にとっても初めての我が子の風邪。パニック状態だった。

何においてもすぐに病院へ行く母。

咳が出る。病院へ。

咳が治らない。病院へ。

咳が酷くなった。病院へ。

熱が出た。病院へ。

吐いた。病院へ。

夜中に起きてしまうほどの咳や、寝苦しそうな鼻水。発熱でいつもより元気がない姿や、噴水のような嘔吐。

全てが初めての経験で、全てに動揺した。

救急デビューまではしなかったが、#8000(小児救急医療電話相談)デビューはした。

かかりつけの小児科では、あまりに頻繁に駆け込みすぎたのか、最終的に「薬を飲んでも明日すぐに全快するってわけじゃないからね。でも、ほんの少しずつ良くなってるから。悪化はしてないからね」と、病院の先生に諭された。

咳と鼻水。上がったり下がったりの熱。

2週間ほど戦った後、1週間ほどかけてなんとかゆっくり良くなってくれた。

朝起きた時の様子で

あ、良くなってきたな。

と、わかった時はとても嬉しかった。安心した。

"風邪" という、一生身の回りをウロウロしてきやがる厄介者を経験したぴよりーのは、なんとなく少し大人になったような顔をしている。

ちなみに、もちろん母にも風邪は巡ってきたが、それどころじゃなかったおかげで寝込むことなく終わりを迎えた。ロキソニン様々だった。


トータル3週間もの間、風邪っぴきさんと言い続けた母。

風邪っぴきさんって岡っ引きさんみたいだな。

なんて、どうでも良いことを考えてみたりした。

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