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いわゆる秘湯♨へ ~北温泉(栃木県)

今、想いだして「あそこの湯♨」は秘湯♨だったなぁ~
ってのは結構あります。

AⅠ(GoogleサービスのGemini)に聞いてみました。
「秘湯に入っているイラストを描いて」

こんなイラストを描いて頂きました😊
確かに秘湯感満載です。

これまで、あらためて「秘湯♨」と呼ばれる所を目掛けてという旅はありませんでした。しかも雪がありそうなエリアは特に。

しかしながら、今回は目掛けてみました😁😁

『北温泉』北温泉旅館です!

栃木県の那須温泉郷にある一軒宿です。

おそらく『北温泉』と聞いて、「ん?どこ?」となる方が多いでしょう。
一方で、全国の温泉♨巡りを楽しんでいる方々、ひなびた温泉を愛する方々にとっては、名前を聞いただけで「天狗」を頭に浮かべるほどの人気のまさに秘湯温泉♨なのでは・・

積雪なども心配なのでこの時期に訪れることは避けてしまいそうですが
とある温泉イベントの抽選会にてペア宿泊券を引き当てたのです🥰
塩原温泉郷の一軒宿です。今回それを利用しての那須塩原の旅となりました。

北温泉はその宿から車で1時間くらいの場所で、積雪もまだ先かな?なんて思い、「北温泉旅館」を目指しました。もちろん冬タイヤは装備して🚙

大通りから旅館方面へ右折すると
日陰には雪が残っています。
しばらく進むとすでに雪道です。※走行中につき??助手席から・・ピンボケ😅
こんなに雪があるとは想像していませんでした。
広い駐車場に駐車して歩いて行くという情報から
駐車場を目指しました。
駐車してスノーシューズに履き替えて(ほんとに使うとは思いもよらず)
第一難関の凍結している階段を・・;
無事に階段クリアの先には・・・
足場を選ぶ様な滑りそうな雪道が長~く続いてます。

念のために持ってきたスノーシューズ(足裏に金具がありパタッと返すとスパイク上になります)が大活躍な険しい道のりでした。

時には用意されているロープやチェーンを頼りに下っていくと

やっと建物らしきものが見えてきました。
すごく感動~ ぽつんと一軒感満載です。
辿りつきました!
北温泉旅館 入り口です。

北温泉

余笹川の源流近くの奥深い谷間にある一軒宿で、公共駐車場に車を置いて400mほど山沿いの歩道を歩いたところにあります。北湯とも呼ばれ、昔から湯量が豊富なことで知られています。

江戸時代の元禄9年(1696)に発見された北温泉は、温泉の由来や起源の詳細は不明ですが、源泉の岐路が多いことから「岐多温泉」と記された暖簾が残っています。明治時代の漢字が統合されていく過程で北温泉となったとされていますが、古くは喜多温泉という記述もあります。

現在の北温泉旅館は、江戸安政時代に建てられた建物を中心に、明治、昭和に増築されてできた古い木造3階建てで、創業期の古き良き面影を濃く残しています。10×15mの大きな「泳ぎ湯」やもともとは山伏の修験場であった「天狗の湯」などユニークな風呂が知られています。

単純泉で、神経痛やリウマチ、痛風などに効果があるとされています。

那須温泉旅館協同組合 公式ページより

湯治宿として江戸安政(1854年)に
創業以来、多くの人々を癒してきました。

北温泉旅館 公式ホームページより
170年の歴史とありました。

源泉の岐路が多いことから「岐多温泉」
そして明治時代の漢字統合にて「北温泉」になったとされているそうです。
江戸安政時代に建てられた建物の一部現存しており、その後、増築されてできたという木造三階建ての建物はほんと古き良き佇まいです。

宿に入って振り返ると
これまたタイムスリップしたかの様な光景が。
※写真左に見えるシューズを履いてここまで来ました。
館内案内図を見るとたくさんの温泉が・・
日帰り入浴可で朝8:30から利用できるのも有難いです。

北温泉について各SNSにて見かけたのが「まさにテーマパーク」という言葉
テーマパークと表現する気持ちがわかる古き良き佇まいの連続でした。

ここ「北温泉旅館」の温泉を目指して訪問される方のお目当てといえば
「天狗の湯」と思われます。
映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地にも使われたことで知られ、海外からのお客様も多くなっているそうです。
もちろん私も入らせて頂きました。

ただ一番至福の時間を感じたのが「相の湯 Ai no Yu」

まさに湯治場
この桶がたまりません😍
ちなみにタオルもこんな色に染まりました。
浴槽のふち(個人的に湯ぶちと呼んで楽しんでおります)いっぱいまで
湯♨があふれ、すべて水面という感じです(わかるかな?)
よって、タオルの置き場に困るほどです。気軽にタオルを置くと、タオルを浴槽に入れているのと同じになってしまうので。

しばし湯治気分のひとときでした。いい湯♨です。

温泉分析書 「相の湯」
泉質は単純温泉 メタケイ酸を豊富に含みます。
泉温は50.1℃ 湯口に直接触れるとあつあつです。
左の建物が「相の湯」
奥に見えるのが、これまたここの名物の「温泉プール」
温泉プールは水着着用にて入湯可となってます。

温泉プールも楽しみにしていたので、入館時に「今日は温泉プールは入れますか?」と聞くと、手で触ってみて入れる様なら・・」と。
確かにプールの周りは雪ですからね😁

すごく広~いプール=温泉♨ でした。
滑り台も情緒あって・・

手で触れてみるといけそうでした。ちょっとぬるめには感じましたが。
しかし、湯口のそばに行くと、熱々の源泉が投入され、心地よく入ることができました。
この時期ならではと思いますが、下はぬるぬるで滑りやすいので注意が必要です。

雪景色の中、広~い温泉♨
これまた至福の時間でした。

また、こんなレトロな自販機を通り過ぎると・・・
河原の湯(男湯)
河原の湯(女湯)
※相方撮影

さらに 女性限定の

芽の湯 (女湯)
芽の湯(女湯)
※相方撮影

ここは女性限定の様です。男湯の「天狗の湯)は基本男湯ですが、時間帯で混浴になります。檜の湯舟がいいですね。
この芽の湯も入れることなら体験してみたいな~と。

ここ「北温泉」は那須温泉郷のひとつです。

那須温泉郷は、今から約1390年前の舒明2年(630)、狩野三郎行広の鹿の湯(元湯ともいう)発見に始まり、明治以前に板室、三斗小屋、大丸、北、弁天、高雄と次々に温泉が発見され、これを那須七湯といい、すでに江戸時代には世に知られていました。明治時代に八幡温泉が、大正時代には、旭、飯盛、郭公が発見され、さらに、大丸温泉の湧出湯を自然流下によって引用した新那須温泉を加えて那須十二湯と呼ばれていたこともありましたが、現在では、地理的にやや離れた板室を除いて、那須十一湯と呼ぶのがが主流となっています。

那須温泉旅館協同組合 公式ページより
那須温泉旅館協同組合 公式ページより

TOP画像は上の昭和初期の鳥観図の右端のエリア
拡大してみると(TOP画像)「北温泉」とあります。
こうして見ても秘湯♨ですね!

今回、とある温泉イベントにて「ペア温泉宿泊券」が当たり、
中塩原温泉へ行くことになり、目的地前に立ち寄った次第です。
そちらも、また紹介させて頂きます。

大変貴重な秘湯旅となりました。

最後に・・

冒頭でも書きましたが「北温泉」といえば「天狗の湯」がシンボルの湯かと。しっかり私もいい湯♨頂いてきました。もちろん写真も😁

こちらも浴槽のふちとその周りが一面となるかけ流し状態です。
天狗さんはほんと存在感があります。

ちなみに入館時に確認し、撮影許可を頂きましたが、館内に張り紙もあり、「人がいない状態での撮影は許可」と明示されていました。
また、館内には映画「テルマ・ロマエ」の紹介も。

こちらが映画「テルマ・ロマエ」の1シーン
テルマ・ロマエにての上戸彩さん
温泉プールでの竹内力さん
「満天の湯」という古き看板も温泉プールにありました。
館内にあった那須温泉真景(NASU YUMOTO ONSEN SHINKEI)
温泉♨にゃんこ

情緒たっぷりの古き良き温泉♨旅館でした。
なかなか出来ない秘湯体験の旅となりました。


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