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父の孤独死|遺品を1つでも持ちかえると負債も相続することに

父が孤独死した件を日刊SPA!で書いたところ1日10万pvを超えたので、ビューボーナスが出ました🎉

ヤフコメのコメント欄にはありがたい感想がたくさんあり(もちろん批判もあったけど)死の翌日にできるだけ客観的に書いた甲斐があった。読んでくださった方ありがとうございます。


父の家に大家はおらず地域の見守りパトロールもなかった

父はアルコール依存で、高校生くらいまではよく暴れたため、高校時代くらいまではよく殴られ、蹴られていた。
そんな父の家の保証人に、当時はなる気になれず、父は保証会社を保証人に家を借りていた。
父に介護拒否はあったけど、父は地域の見守りパトロールはして欲しがっていた。だけど、父の住む自治体は高齢者が多いこともあり、介護福祉制度が行き届いてるとは言えなかった。
見守りパトロールは存在しなかった。そして、大家さんはおらず不動産屋さんが入っているだけだった。
元々、独居老人が多いアパートなどは、保証人不要の物件もある。
そういう物件を選んだ。ただ保証会社のラストの更新料を支払ったのは私なので、支払ってよかったと思った。

検死解剖の結果

父が亡くなって(正確には1か月前にはなくなっていたと推定されるので死を知らされて)記事中にもあるように、孤独死すると警察の検死解剖をうけることになる。
夏場の高齢者の孤独死は多いので、8月22日現在もまだ検死は終わっていない。
検死解剖が終わるまでは、警察の死体安置室だが、その後は実費でどこかに遺体を預けることになる。
亡くなる人が多いのだから、火葬場や葬儀場も待つことが予想される(母のときは民間の業者に預かってもらうこと2週間だった)。
父は生活保護受給をさせていたので、葬祭扶助費が出ることになる。行政か娘の私が葬儀を上げるのか、行政との話し合いはこれからだ。

不動産会社からの連絡

警察から事情を聞いた不動産会社からは思いのほか、優しい対応をしてもらえた。
連絡があったのだが「警察から事情を聞きました。あの状況では仕方なかったと思います。遺品を一個でも持ちかえったら、あなたに清掃代などを請求しないとならなくなります。なので、お願いです。遺品は諦めてください。相続放棄をしてください。本当にお疲れ様でした」と言ってもらえた。
生活保護受給者の父に財産はないので、財産放棄の書類に署名・捺印をした。

葬儀って必要なのだろうか

私は記事中にもあるように「介護が死を受け入れるためのセレモニー」なら葬儀も死者のためというより、遺族が死を受け入れるためのセレモニーだと思っている。
曹洞宗だった父のためにYouTubeで読経を探し、流しながら冥福を祈った。
それで充分だと思った。なので、葬儀はせず、火葬と埋葬(無縁墓などに)でも構わないと思っている。

張りつめていた肩の力が抜ける

子どもが1週間のショートステイに出たのが昨日。子どもの前では「心配をかけたくない」で元気に振る舞っていたけど、やっと1人になれた。

死を悼む心境にやっとなれた。

だから、今日は近所のお寺で、お線香を買って、冥福を祈ろうと思っている。
今は取材予定や友人からの飲み会の誘いで忙しいことがありがたい。

孤独死は孤独なのか

孤独死とは、誰にも気づかれることなく、1人で亡くなること、またはその状態を表す言葉だ。定義上、父の死は孤独死となる。

だけど、病院関係者や施設関係者に見守られたら、その死は孤独じゃないのだろうか。

私にはそう思えない。

死の直前まで好きなお酒を飲んで、孫の運動会の動画を観た父の死が孤独だったとは私は思わない。

記事を通じて、自分の死や親の死のカタチを考えるきっかけにして欲しい。
自分はどう死にたいか、親が認知症になったらどうするればいいかなど。

だけど、1つ断言できるのは、どんな選択をしようと、それはあなた自身が下したベストな判断だ。悔いないで欲しい。あなたも私もベストを尽くした。だから、自分を責めないで欲しい。そう思う


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